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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人生を充実させる
陸上競技を広めたい

 

マラソン大会の完走証を即時発行!

 
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マラソン大会のタイム計測業務を手がける
※機材・写真提供/(株)ニシ・スポーツ
川上 現在は法人として活動されていらっしゃいますよね。設立されたのはいつですか?
 
末松 2013年の5月です。学校や陸上競技団体との取り引きを考えると初めから法人化したほうがよかったのですが、事業規模もそれほど大きくなかったことから、最初は個人事業として続けていました。しかし、株式会社ニシ・スポーツ様からマラソン大会のタイム計測業務の業務委託を受けることになり、これから事業拡大も見込めるので法人化しました。
 
川上 それはおめでとうございます。マラソン大会の計測業務というのはどのようにするのでしょう。
 
末松 マラソン大会に出場すると、完走者にはタイムや順位が記された「完走証」が渡されますよね。以前までは1枚1枚手書きでつくっていましたので、完走証が発行されるまでに数日かかっていたんですが、今は瞬時にそれを発行できるシステムがあります。それを運用しています。
 
川上 数日かかっていた作業が瞬時に終わる!? どんな仕組みなんですか?
 
末松 ランナーが着けて走るゼッケンにICチップが埋め込まれているんです。スタート地点・ゴール地点にはそれを読み取るセンサーが設置されており、通過すると同時にタイムや順位がコンピュータに記録されます。そのデータがあれば、完走証をすぐにプリントできるんですよ。
 
川上 なるほど。システムで一元管理されているわけですね。
 
末松 はい。例えば体調不良などの理由により、ハーフマラソンでエントリーしていたランナーが大会当日に10kmマラソンに変更したいとおっしゃるケースがあります。そうした依頼にもすぐに対応できます。
 
川上 とても便利ですね。最近はランニングブームですし、大会そのものも増えていますから、これから御社は引く手あまただろうと思います。陸上競技に通じていらっしゃる末松社長ならではの発想ですね。
 
 

現場の先生方の負担を軽減したい

 
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末松 ご評価いただいて嬉しいです。これは学生時代の陸上競技大会を運営する時のノウハウがベースになっているんですよ。こうした大会では以前まで、参加者の申し込み受付やプログラムの作成は教師がボランティアで行っていました。でも、選手にレーンを割り振ったり、投てき競技や跳躍競技など一人ずつ競技を行う種目で選手の順番を決めたりするプログラム作成は、とても大変な作業なんです。
 
川上 想像するだけで複雑で、大変そう・・・。言われてみれば、学校の先生は勉強を教えるのが本分なのに、それ以外の業務に忙殺されているという話を聞いたことがありますよ。