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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

正しく漢方を現代、そして
未来の医療への架け橋に

 

漢方は現代医学的な病名にこだわらない

 
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相原 古くから実践されている医学なんですね。漢方では症状の根本的原因を探るそうですが、もう少し具体的に教えていただけますか。
 
大和久 今現在の病態に最も適した薬を選び出すのですが、病というのを鍵穴と思ってください。いっぽうの薬は鍵です。鍵穴と鍵を一致させることで症状が改善に向かうんですよ。同じ病名でも人それぞれ鍵穴が違い、それに合う鍵も違うのは当然のことです。まぁ 「喘息の薬」 とか 「肝臓の薬」 とか扱いやすい特効薬的な処方として認可を得ているものもありますので、その偉効を一般の皆様に伝えるのは製薬メーカーさんの仕事。私も微力ながら協力はさせていただいています。
 
 相原 鍵穴と鍵の喩え、わかりやすいですね。それにしても、かなりの勉強をされているようですね。
 
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大和久 理論通りにはまると楽しいですよ。それには鍵穴の種類や鍵の形状を把握できるようにならないと。それ以前に成績と経営は直結していますから、勉強は必然ですよ。人体の器質的障害は外科の領域ですが、機能的な障害であればどんな難病とされる疾患、あるいは原因不明とされるもの、精神、神経症状などで来られても、具体的な自覚症状などから漢方的な眼で手がかりさえ掴めれば手は打てます。
 
相原  漢方のお薬を使うには現代医学の常識に捉われてはいけないんですね。
 
大和久 はい、正しく漢方を使うには現代医学的な病名なんて実はどうでもいいんです。ただ、現代医学的な眼も無視はできませんから、二重の手間をかけて観察しています。たとえば婦人科の検査で問題の見られない不妊症が、漢方的にはホルモンを中継する肝臓の故障に原因を見出せたりする。そうして全体像が掴めたら然るべき薬を使えばいい。学識が深くなると、漢方で対応するのは無理がある疾患も的確にわかるようになってきます。有効なら新薬も積極的に使うべきで、当店でも扱っていますよ。
 
相原 うーん、漢方ってすごく奥深い世界だと思いました。こうして一つの分野を生涯かけて深めていくのは職人さんみたいですね。
 
大和久 近いと思います。広さより深さが重要ですからね。研究というのはそういうものです。龍野先生が後進に託された 『新撰・類聚方(るいじゅほう)』 という古方の実用書に新しい症例を書き込むのが私のライフワークです。そうして将来の世代にひとつでも多くの見識を残せればな、と。
 
相原 初めて漢方の詳しいお話が聞けて、これまでよりも興味が持てました。今日から漢方を使った体質改善に努めます!
 
 
 
 :: 店舗概要 :: 
   ■ 店舗名 漢方薬相談処 くすり明元堂
 ■ 人形町店 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-2-8 グレース5ビル 1F
 ■ 新松戸本店 〒270-0034 千葉県松戸市新松戸4-202
 ■ 事業内容 漢方薬店運営
 ■ 設立 平成24年6月
 ■ 従業員数 2名
 ■ 主な取引先 株式会社ウチダ和漢薬/株式会社田沼商会/株式会社建林松鶴堂/ゼリア新薬工業株式会社
 ■ ホームページ http://locoplace.jp/t000264428/ (ロコプレイス)
 
 
 
 

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