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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

カーテン・ブラインドを
“チーム力” で管理

 

人という幹と根を繋ぎ、仕事の枝を広げる

 
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富士宮やきそばの移動販売も手がけ、被災地での支援も行う
吉井 チームワークを維持することはとても難しいことだと思います。それは社員への教育だけで可能なのでしょうか。
 
福田 仕組み作りも大事でしょう。最近では会議の進行を彼らに全て任せます。その席上にて自分たちで率先して立案し、見直し、ルールが生まれます。そのルールは守るんですよね。「やらされるのではなく、自らやる」 方式が生まれるのです。
 他には、小さな車両事故対策として、給料から毎月1万円ずつ修理保険を積み立てて年末に残金を返すというシステムを作ったところ、全員で事故を防ごうという気持ちが生まれ、それからほとんど事故が起こらなくなりました。こういう一工夫から組織のモラルが維持されているのだと思います。
 
吉井 すごい! 仕組みを整えることで、意識そのものが変わるなんて。業務にも良い影響が表れるのでは?
 
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福田 そうですね。弊社ではチームごとに業務を担当しているのですが、早く終わったチームは、誰に言われるでもなく、他チームの手伝いをするようになりました。このように、相手の立場で物事を考える習慣がつくので、病院の患者様やお年寄りへの思いやりも生まれます。一例として、老人ホームのおばあちゃんは、若い男の子が来ると嬉しくて、飴玉をくれることも。でも、勝手にいただくのはどうかという判断が生まれ、ケアマネージャーに確認し、OKをいただけば、ちゃんとおばあちゃんの目の前で 「美味しい」 と食べるのです。すると、ものすごく相手は喜んでくれるんですよね。こういったマニュアルにはないファインプレーが生まれることが、私は本当に嬉しいですね。
 
吉井 福田社長の社員教育の賜物ですよ。今後、組織としてますます進化していくのでしょうね!
 
福田 会社組織にしてからの5、6年間は基礎作りに注力し、幹や根っこの部分がようやく確立してきたのかなと感じています。大変な仕事にも一生懸命に取り組める人間を育成し、チームワークが強固な集団を作るという、当初の目的はある程度クリアできたので、次のステップを踏み出しました。最新機器を導入したことでブラインドの洗浄業務も手がけるようになり、仕事の幅が広がっているところです。
 また、2009年からは、名古屋の友人が手がける “富士宮やきそば” の移動販売を始め、関東エリアのイベントで営業を開始しています。昨年は、東北の被災地を訪ね、食を通じての復興事業も開始しました。人としての幹や根を繋いでいけば、仕事は自然と枝を伸ばしていきますからね。「情熱と信念と継続」 を意識し、チャレンジし続けていこうと思います。
 
 
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 有限会社F.M.S
 ■ 本社 〒179-0073 東京都練馬区田柄4-39-11 6F
 ■ 板橋センター 〒175-0093 東京都板橋区赤塚新町2-7-17 1F
 ■ 事業内容 カーテン、ブラインドの販売・取り付け・クリーニング・修理/ビル内装施工/原状回復工事/設備工事・木工事・オフィスクリーニング/火災保険申請代行
 ■ 設立 平成14年2月
 ■ 従業員数 10名
 ■ ホームページ http://fms2002.com/