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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

日々の積み重ねで成長を続け
未来志向で楽しく歩んでいく
俳優 菊川怜

 
10月10日より公開される映画『種まく旅人~醪のささやき~』。日本の第一次産業を、映画を通じて応援する種まく旅人シリーズの第五作目となる同作の主演を務めるのは、俳優の菊川怜さんだ。8年ほど撮影現場から離れていた菊川さん。子育てをしながらの役づくりは、時間の捻出など苦労も多かったという。「とにかく必死だった」と語る菊川さんが演じた神崎理恵という役柄について、今回の映画を通じてあらためて感じた仕事の楽しみなど、たっぷりと語っていただいた。
 
 

子育てと並行した役づくり

 
食を支える、日本の第一次産業を応援する種まく旅人シリーズの第五作目となる『種まく旅人~醪のささやき~』は、兵庫県淡路島の日本酒づくりにフォーカスした作品です。私の演じた神崎理恵は農林水産省の役人で、日本酒の製造現場を視察するというミッションで淡路島を訪れます。彼女は、いわゆるステレオタイプの役人とは違い、ストレートに人の心にぶつかっていくタイプです。真っ直ぐすぎて、ときには周りが見えなくなることもありますね(笑)。
 
理恵は生粋の日本酒好きです。自分の好きなものに一途で、一言で言えば“日本酒オタク”。だからこそ、最初は酒蔵で働く人から煙たがられながらも、だんだんと心を通わせることができるんです。そうして、共に酒蔵の問題解決に挑むことになります。
 
私は8年ほど撮影現場から離れていたので、役づくりの際にはそのブランクを感じましたね。主演をいただいたので、セリフの量も多くて大変でした。以前であれば、セリフを覚えるためにまとまった時間を用意できていたのですが、子育てをしながらでは、そういった時間の捻出が難しいんです。必死にスキマ時間を探して覚えていきました。
 
子育てはマルチタスクでこなさなければいけないことが多く、仕事とのオンとオフの切り替えに苦労しましたね。5分ごとに意識のスイッチを切り替えないといけないことも多かったです。その5分で何ができるのかを考えて、積み重ねていきました。そうして何とかセリフを覚えきることができたんです。まとまった時間が取れなくても、繰り返していくうちにだんだんと覚えていけるという実感を得られたのは良かったと思います。
 
 
 
 
 

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