インタビュアー 鶴久政治(元チェッカーズ)
奥本 おっしゃる通りですね。日本では吹奏楽そのものが学校の部活動や、プロ・アマチュア問わず何かしらの楽団に所属して行うものというイメージが強く、一般の方が気軽に始めるためのきっかけが非常に少ないと常々感じていました。そこで、初心者でも吹奏楽を楽しんでもらいたいと思い、2013年にこの教室を開いたんです。
鶴久 確かに、管楽器に興味があってもなかなか手を出しづらいと考えている人も多いでしょうね。奥本先生はいつ頃から吹奏楽を始められたんですか?
奥本 私が吹奏楽を始めたのは中学生の時です。さまざまな楽器が一体となって同じ音楽を奏でるおもしろさに魅了されまして。それから、高校の吹奏楽部では編曲も経験し、卒業後は東京の専門学校で吹奏楽の指導方法を学んだんです。また、ホルン工房で修業した経験や、オーケストラで裏方のアルバイトとして働き、著名な指揮者の方の指導を間近で見て学ぶといったことも経験しました。
鶴久 長年にわたって吹奏楽にかかわる中で、さまざまな経験を積んでこられたわけですか。現在はどのような指導をしておられるのか教えてください。

鶴久 奥本先生ご自身も一緒に合奏を楽しんでおられるのが素敵ですね。なんだか私も、少年時代にギターを始め、バンドを組んで演奏を楽しんでいた頃のことを思い出しますよ。プロのミュージシャンとして活動するのもやりがいを感じる一方で、やはり純粋に演奏を楽しむ気持ちこそが、音楽を長く続けるために大切なのではないかと思います。