弱さを持ち寄り
垣根を越えてつながる
ここにいてもいいと実感できる第三の居場所

下郡(竜) 弊社を設立するまで、私たちは同じ社会福祉法人に勤めていました。ただ、前職では、法人の方針や社会福祉法人ならではの膨大な事務処理もあり、自分たちが本当にやりたいことができていなかったんです。
下郡(知) 私は事業所の管理者を務めており人員が足りない中、オーバーワークで倒れましてね。そのとき多くの後輩たちと夫が立ち上がってくれて、「本当にやりたいことをやろう」と話が進んでいきました。そして、社会福祉法人から提案をいただき事業を引き継ぎました。これまで一緒に活動してきたメンバーさんは一人残らず利用を継続することを決めてくれて、新たなスタートが切れたんです。
狩野 メンバーさんやご家族にとって、スタッフさんも場所も変わらずにいてくれるのは助かるでしょう。みなさん、心強く感じておられるのではないでしょうか。
下郡(竜) おっしゃる通りだと思います。メンバーさんの中には、環境の変化が苦手な方もいらっしゃいますからね。
狩野 会社として、どのような理念を共有されているのでしょうか。

パートナーで取締役を務める知子氏
狩野 ホームページには、「家や学校・会社ではない第三のスペースを創り出します」とも記載されていますね。
下郡(竜) はい。メンバーさんはもちろん、誰もが安心して生きやすくなる、そんな居場所づくりに取り組んでいます。特徴としては、音楽やアートを積極的に取り入れています。それぞれが自分自身を表現し、シェアすることで、健常者・障がい者・年齢・性別・子どもの有無・国籍などの垣根を越えてつながり合えると考えているんです。