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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

経営者の意思を一歩前に
思いに寄り添うサポート

 

経営者の不安と責任を痛感した原体験

 
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村田 ところで、会社名であるWill Forward Consultingに含まれるWillは、意思の意味ですか? それとも未来でしょうか。
 
山本 さすが村田さん、鋭いですね! 実は、意思の意味なんです。多くの方から「未来ですか?」と聞かれるものの、私は“意思を前に進める”ことが大切だと考えています。単なる数字のコンサルティングではなく、経営者の皆さんが一歩踏み出せるように支援したいという思いを社名に込めています。
 
村田 各社の経営理念や思いがあるからこそ、それがサービスや商品のコンセプトにも反映されるわけですよね。
 
山本 そうなんです。そして、私はその意思を守りたいと考えています。というのも、私は大学生のとき、祖父から「父の事業が破綻したため数億円の借金を背負う可能性がある」と突然告げられ、人生が終わったと思うほどの絶望を味わいました。最終的には弁護士を頼り、相続放棄することで免れはしたものの、経営者が倒れると家族や取引先まで巻き込んでしまう現実を目の当たりにしたんです。この体験こそがこの仕事を続けるための原動力になっているんですよ。
 
村田 それは強烈なご経験ですね。そこから、経営者が背負う責任の重さを実感されたわけですか。
 
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山本 ええ。だからこそ、独立後に自分自身が経営者になった時も、お客様やスタッフ、その家族の生活まで背負っていると感じましたし、弊社の理念としても「中小企業の不安を安心に変える」という言葉を掲げました。新たに始める「グリらく」や、保険事業も、すべて経営者が安心して挑戦できる環境をつくるためなんです。
 
村田 お話を聞いていると、山本社長が目指しておられるのはまさに、人の生活に根ざした支援だと伝わってきますよ。実は最近、私は英語を学んでいて「Company」という言葉の語源を知ったんです。「Com」は集団、「Pany」はパンという意味で、つまり、一緒にパンを食べられることが「カンパニー=会社」だそうなんですよ。山本社長の取り組みは経営者だけでなく、社員や家族が「一緒に食べて生きていける」ように支えるものだと感じますね。
 
山本 それはおもしろいですね! 確かに会社は、一緒に働く人たちが共に生きていくための基盤であり、経営は数字だけでなく人の暮らしそのものです。経営者のみなさんの不安を和らげ、目標に向かって共に走る伴走者でありたいです。