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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自然栽培が拓く未来 兼業農家の挑戦
株式会社なつめ農園 代表取締役 岡建太朗

 
プロフィール 奈良県出身。大学は心理学科に進み、卒業後は大阪府警の警察官として勤務。退職後は医療福祉の現場を経て、言語聴覚士として活動する。その傍ら、祖父の代から続く農地を継ぐ形で農業をスタートし、コメやニンニクなどの自然栽培に挑戦。販売ルートの工夫で売り上げが向上したことから事業を法人化し、(株)なつめ農園を設立した。現在は兼業農家の新たなビジネスモデルを実践している。
 
 
 
奈良県五條市でコメやニンニク、野菜などを栽培する株式会社なつめ農園。代表取締役の岡建太朗氏は、元警察官であり現役も医療現場で活躍するという異色の経歴を持ちながら、兼業農家として農業の新しい形に挑戦し続けている。受け継いだ田畑に、山の清らかな水と自然の力を活かした栽培を貫き、「誰もが安心して口にできる食材を届けたい」という信念を胸に取り組む岡社長。そんな岡社長が描く農業の未来と、その原動力に迫った。
 
 
 

祖父の畑をもう一度、美しく甦らせる

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 奈良県五條市で農業を営む、株式会社なつめ農園さん。岡社長はもともと農業とはまったく関わりのないお仕事をしておられたそうですね。
 
 ええ。実は以前、大阪府警の警察官をしていました。その後、医療福祉の現場に転職し、現在は言語聴覚士として働きながら兼業農家として農業に取り組んでいます。
 
畑山 元警察官であり、現在も医療や福祉の現場で活動しておられるとは、まさに異色の経歴ですね! 農業はいつ頃から始められたんですか?
 
岡 2017年頃からですね。もともと祖父が農家をしており、私も幼少期からよく祖父の手伝いをしていたんです。ところが祖父の引退後は、父が会社員と兼業で農業をしていたものの、なかなか手が回らず田畑が荒れてしまいまして。そこで「昔のようにきれいな田畑に戻したい」との思いから、私も農業を継ぐことにしたんです。最初はニンニクを300粒だけ植えるところからのスタートでした。おかげさまで売り上げが好調なことから、事業を法人化するに至りました。最近ではニンニクだけでなく、祖父や父が行っていたコメづくりも再開し、取り扱う作物の幅を広げています。
 
畑山 なるほど。岡社長がどのように農園を運営しておられるのか、俄然興味が湧いてきましたよ。