250年の歴史を誇る
近江牛の老舗牧場!
味の異変を感じたら原因を突き止める

中川 私は、どちらかというと攻めるより守るほうが得意な性格なんです。新しいことを始めるより、一人でも多くの方に近江牛のおいしさを知っていただくため、生産者仲間の先頭に立ち、あらゆる機会を通じて情報を発信しています。また、農業学校の生徒さんの実習受け入れなど、将来を担う人材の育成にも力を入れているんですよ。
亀山 人材の育成というと、中川畜産さんの後継者についても気になりますね。
中川 私の子どもはまだ小さくて本人の気持ちはわからないものの、自分が父から後を継ぐよう仕向けられたのと同様に、上手に誘導していきたいですね(笑)。そのためにも番頭のような立場のスタッフをしっかりと育てていくつもりです。
亀山 阪神タイガースは2025年で創設から90年。それよりもはるかに長い250年の歴史を持つ中川畜産さんには、近江牛の伝統を未来につなぐという重要な使命がありますよね。ただ、牛は生き物なので、おいしい肉に育てる苦労は並大抵ではないでしょう。

亀山 決して妥協せず、味を一つひとつ確かめて最高の近江牛を突き詰めるわけですか。野球も同じで、打席に立つたびに自分をリセットして結果をじっくり振り返ります。そうして常に自分を磨いていく努力にゴールはないんですよね。今日は、中川代表が生き生きと全力で畜産というお仕事に取り組んでいる姿にも私は大きな感銘を受けました。今後がますます楽しみです。
中川 ありがとうございます。私は子どもの頃から阪神ファンですので、ひとまず今はタイガースから目が離せません(笑)。
亀山 今年は必ず優勝すると思いますよ! ぜひ、期待してください。そして、記念日のごちそうにぴったりの中川畜産さんのお肉が、タイガースと同じようにより大勢のお客さんを虜にしていく様子を、私も見守り応援していきます!
「仕事を楽しむ」とは‥
牛の命をいただく以上、多くの方においしく食べてもらえるように、常に真剣にこの仕事に取り組んでいます。思いを込めて育てた牛が流通し、召し上がった方に「おいしい」「また食べたい」と喜んでいただくことが、一番の望みであり、喜びです。
(中川晶成)
:: 事業所概要 ::
■ 事業所名 | 中川畜産 | |
■ 事業所 | 〒527-0076 滋賀県東近江市野口町55-2 | |
■ 牧場 | 〒527-0082 滋賀県東近江市上羽田町2822-1 | |
■ 事業内容 | 近江牛の繁殖・飼育・加工・精肉販売 | |
■ 創業 | 1700年代 | |
■ ホームページ | http://omigyu-nakagawa.jp/ |