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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

手軽に本格的な味を実現
和だし専用の抽出マシン

 

本格的な出汁を手軽に抽出するマシン

 
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宍戸 このマシンの開発に至るまでの経緯も気になりますね。森社長はもともとどのようなお仕事に就いておられたんですか?
 
 実は以前、私は東京都中央区銀座の路地裏で飲食店を営んだことがあります。そこでは国産米粉から作った麺であるフォーが鰹節出汁スープに入った「和フォー」を提供していたんです。しかし、良質なかつお節は非常にコストが高く、採算を取るためには一度に大量の出汁を煮出すことになります。でも、せっかく良い出汁をたくさん取ってもすぐに使い切るのは難しいですし、時間が経過すると香りも飛んでしまうため、保存もきかないんです。
 
宍戸 なるほど。その一方、市販の出汁パックや顆粒出汁なら1回で使い切れるサイズで、保存料が添加されているから長持ちします。しかし、風味に関しては良質なかつお節にはかないませんよね。
 
 まさにおっしゃる通りです。そのうえ、本格的に出汁を取ろうと思うと、市販の削り節でなく、一からかつお節を削り器で削る必要があります。これはかなりの手間がかかりますよね。そのような悩みを一度に解決したいと考え、5年の歳月をかけて開発したのがこのマシンなんですよ。
 
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宍戸 それは素晴らしい! マシンの特徴についてもぜひ教えてください。
 
 大きな特徴は、高級料亭で使われるものと同等品質の出汁が、400mlという使い切りやすい量で抽出できることです。エスプレッソマシンのような構造をベースにしているものの、出汁の抽出に最適化されるよう調整していまして。お水と出汁の素材を入れて加熱するだけで、香り高くうまみたっぷりな出汁を数分で抽出できる仕組みになっています。
 
宍戸 そんな手軽に本格的な出汁が素人でも取れるなんて驚きですよ。
 
 ありがとうございます。また、このマシンで使用する専用の出汁パックは本枯鰹節にこだわり、化学調味料などは無添加です。また、飲食店だけでなく、ご家庭でも本格的な出汁を手軽に楽しんでいただきたいと思い、これまで改良を重ねてコンパクトなサイズかつシンプルな操作性を実現しました。
 
宍戸 森社長が小さい頃から親しんできた出汁への思いや、情熱がこもった製品なんだということがよくわかりますね。