恩師の思いを受け継いだ、書道教室

インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
谷口 幼い頃、私は落ち着きのない子どもでして。礼儀作法と冷静さを身に付けるため家の近くにあった書道教室に通い始めたのが、書との出合いです。小学1年生の折から岩崎壽石先生にご指導いただき、逝去されるまで半世紀ほど師事していました。
今岡 半世紀も! 谷口先生にとって岩崎先生は、かけがえのない存在なのですね。
谷口 はい。岩崎先生は私自身のペースに合わせて臨機応変に対応してくださる方で、留学先から書いたものを送ると細かく添削して郵送で返してくださったこともありました。先生から学んだのは、何事も基本が大事だということ。その教えを受け継いで1995年に当教室を開いたのです。その際、先生の教室名である“寿”も継がせていただきました。
今岡 恩師の方から受け継いだ教えを、今度は谷口先生が次世代へと伝えておられるのですね。