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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ぴたりと心に寄り添って 伴走するカウンセリング
ゆるみ屋 Aqua 代表 橋本あき

 
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インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 心理カウンセリングを手がける、ゆるみ屋Aqua(アクア)さん。橋本代表は大学で陸上のインカレに出場するぐらいの超スポーツ派とお聞きしています。カウンセリングの仕事を始められた経緯が気になります。
 
橋本 おっしゃる通り、青春時代は陸上競技に打ちこみました。教員免許も取得したものの、結婚後はサプリメントや化粧品の代理店を営業していました。子ども2人も授かり、仕事に育児にと順風満帆だったのですが、ある時期、どこか“空虚感”や“不安感”、“孤独感”を抱えている自分に気付いてしまったんです。そこで、どうしてそんな風に感じるのか? できればそんな気持ちは解消したいと思い、心理学の勉強をスタートしました。そして、2017年に合格率10%の難関を超えてPCA認定心理カウンセラーとなって現在に至ります。
 
八木 ご自身の感情を理解したいという気持ちから、心理学を学ばれたと。
 
橋本 そうです。よく「繊細だ」と言われる性格だった私は、5歳まで片耳が聞こえなくて、人より言葉を覚えるのも発するのも遅かったんですよ。その代わりに母の何気ない表情や後ろ姿を見るだけで感情がわかるような子どもでした。なので、人が「嬉しそう」「リラックスしている」「緊張している」などといった気持ちを捉えるのが得意になりましてね。その素質が、現在のカウンセラーに大いに生かされているんです。
 
八木 ハンデを強みに変えたというのが素晴らしいです。人生、何が幸いするかわからないなぁ。橋本代表は、相手に心を開かせるような雰囲気をお持ちですよね。
 
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橋本 話しやすいとよく言われます(笑)。受容力といいますか、人の気持ちを受けとるチカラが高い点が強みかなと思いますね。カウンセリングは、マラソンの伴走のようなもの。その方の人生のゴールに向かって一緒に走っているイメージです。誘導するわけでも進行方向を指示するわけでもなく、ただ隣で一緒に走る。「どちらの道だろう?」と迷われた時は、その答えが出るまで待ちます。そうして、お客様の無意識の感情を意識化、言語化するサポートが私の役目なんです。