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RICCA(リッカ)代表の朝倉みや子氏が読んですぐ実践できる、オンラインマナーの秘訣を伝授する連載の第3回目。今回は「あっという間に好印象に変わる、オンライン簡単テクニック」!
 
 

自分自身をブラッシュアップしよう

 
生活様式や働き方が大きく変わったニューノーマル時代。
 
前回は、リモートワークが当たり前になった今だからこそ、“オンライン”という外的要因を整えること=オンライン環境を整えるための照明やWifi環境の整備についてお伝えしました。
 
今回は内的要因の部分―そう、“あなた自身”をほんの少しブラッシュアップさせ、オンライン印象をぐんとアップさせるテクニックについてお伝えします。
 
対面と異なり、オンラインでは上半身の印象であなたのイメージが決まります。
 
その印象を良くするには、バストアップの身だしなみに一層気を配るのと同時に、オンラインという限定的な空間の中で、いかに円滑なコミュニケーションができるかということも気を付けなければいけません。
 
ではさっそく、どのような部分を意識すると印象が変わるか、一緒に見ていきましょう。
 
 

1.リアクションは普段の3倍
 オンラインではリアクションの伝わり方は7割減る

 
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リアクションは普段の3倍を意識!
オンラインは顔も見えるし、対面と変わらないコミュニケーションがとれる・・・そのように思われている方も多いかと思います。でも実際は、オンラインでは反応(リアクション)の伝わり方は7割減る、ということを覚えておいてください。
 
対面であれば相手が話した時の小さな相槌やリアクションも伝わりますが、オンラインでは音声環境も対面ほどクリアではないので、反応が伝わりづらいことも少なくありません。また、身体の動きも上半身しか映っていないことを念頭に置き、リアクションは普段の3倍を意識しましょう。
 
相手の話に相槌を打つ時、挨拶をする時などは普段よりも大きな笑顔と頷きを大きくする・・・たったこれだけのことですが、相手にとって「Yes」の気持ちがより伝わります。人は自分の話を聞いてくれる人に好印象を抱く習性がありますから、リアクションを大きくするだけで、印象もぐんと大きく変わるでしょう。
 
 

2.正しい姿勢で好感度 UP
 朝晩5分でできる壁立ち姿勢矯正トレーニング

 
ビジネスシーンで信頼感のある印象を与えるためには、正しい姿勢が必要不可欠です。しかし、長期のリモートワークによっていつの間にか猫背になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。
 
対面でも好印象を残すことが難しい猫背は、実はオンラインだからこそ注意が必要です。オンライン上では上半身だけで10割の印象が決まるため、正しく、美しい姿勢は対面での印象はもちろん、オンライン上でもぐっと信頼度が増します。
 
身体は日々の習慣によってつくられるため、正しい姿勢をつくるエクササイズが有効です。私のおすすめエクササイズは、朝晩5分で簡単にできる「壁立ちエクササイズ」。まず、壁の前に立ち、「後頭部・肩甲骨・お尻・かかと」の4点を壁に付けます。
 
実はこの4点が壁に付いた状態こそが正しい姿勢なのです。
 
実際に、壁に4点を付けてみると「あれ、こんなに目線が上になるのかな」「お腹が引っ張られる感じがするな」と感じますが、実はそれこそいかに普段下を向いて歩いてしまっているか、いかに腹筋を使わずに姿勢を取っているかの証でもあります。
 
そしてその4点を付けた状態で5分キープ。壁立ちエクササイズをしながら歯磨きやニュースを観るのも良いでしょう。
 
ポイントは、5分エクササイズが終わった後その姿勢のまま歩いたり座ったりといった日常の動きをすること。すると、だんだん自分の身体の変化も感じられるはずです。
 
 

3.男女別トップスのデザイン&色の選び方

 
基本的にはビジネスシーンであればリモートであってもトップスは“襟付き”が原則だと考えます。そこでイメージしやすいのが、ゴルフスタイル。リモートワークであったとしても“部屋着”感が出ないようにするためには、カジュアルであってもラフ過ぎないのがポイントです。
 
特に年齢を重ねれば重ねるほど、カジュアルすぎると急にラフな印象になってしまいますので、例え自宅からのリモートワークであったとしてもトップスの印象には気を配りましょう。
 
女性の場合もリモートワークではトップスの襟の開きには注意が必要です。特に上半身のみ映っているオンラインの場合は、あまりにも襟が開いているとだらしない印象に映ってしまいます。清潔感はビジネスシーンにおいて信頼される最初のポイントです。
 
また、トップスを選ぶ際は壁の色と洋服の色が同化しないように注意しましょう。白い壁の前で白い服を着る際も、まったくの同系色を選ばないよう工夫したり、また全体的に暗い印象にならないようにトップス選びを工夫されたりすることも大切です。
 
最近はバーチャル背景を選ばれる方も増えてきました。バーチャル背景と自分が同化してしまう、といったトラブルもビジネスシーンでは避けたいものです。大切な商談の際に、話し手が背景と同化してしまっては信頼感を得ることはできませんよね。実際の背景の色と自分の顔色の色味が近いとパソコンが認識できずに背景に同化してしまう原因になると言われています。
 
バーチャル背景を使う際は、壁の色と自分が同じ色味にならないよう、着る服も考えて利用しましょう。
 
 

4.接続後 5 秒で第一印象が決まる
 オンラインではバストアップ姿を徹底する

 
優秀な採用面接官は、候補者がドアをノックして入ってきた3秒から5秒でその候補者を判断できると言われています。
 
そしてそれは、姿勢や身だしなみ、声の大きさや話し方など、視覚や聴覚といった非言語情報でほとんどが決まるのです。
 
第一印象は出会ってほんの数秒で印象付けられるとされていて、オンラインであっても同じことが当てはまります。リモート会議がつながる際には、今一度あなたが画面上で映るバストアップ姿をイメージし、ご自身の姿勢と好感を持たれるリアクションを意識する。その意識がまずあなたの印象を変える一歩です。
 
 

5.何かを持つときは必ず利き手と反対の手を添えて
 “品の良い人”を印象付ける

 
リモート会議の中ではサンプルを実際にお見せする等の「何かを持つ」こともあるでしょう。視覚情報が限られている環境下だからこそ、手元の所作は目立ちます。物を持つ時は利き手と反対の手を添え、両手で扱うことで品の良さがアップします。物を丁寧に扱う人は、人間関係も丁寧に扱う人に見えるのです。
 
 

6.オンラインで明るく見えるリップ・チークの選び方(女性向け)

 
女性の場合、オンラインの場合はメイクの色が飛びやすいことに注意しなければいけません。基本的に、オンラインの場合は普段通りのメイクをしていると、そこから4割減ほどメイクが薄く見えるとお考えいただけたらと思います。
 
なので、ほどよく血色良く見せるためにはいつものメイクから若干濃くチークやリップを塗ったり、発色の良いアイテムを選んだりする工夫が必要です。清潔感のあるメイクはビジネスシーンでは「信頼感」を出すためにもとても重要。対面以上に表情が見られやすいリモートでは、ぜひリモート用のメイクのポイントも押さえておきましょう。
 
ニューノーマル時代では、対面とオンラインで異なってくるポイントを押さえることが好印象につながる一歩です。商談の大事な要となる“印象”のポイントを押さえ、あなたのビジネスシーンにお役立ちできましたら嬉しいです。
 
次回はニューノーマル時代だからこそ一層大切にしたい、メールと電話の使い方についてお伝えいたします。どうぞお楽しみに!
 
ニューノーマル時代に選ばれる! 周りと差がつくオンライン・ビジネスマナー
第3回 あっという間に好印象に変わる、オンライン簡単テクニック
 (2022.2.9)

 プロフィール  

朝倉 みや子 Asakura Miyako

RICCA 代表

 経 歴  

1982年生まれ。静岡県出身。新卒でシャネルにファッションアドバイザーとして入社。三井物産に転職後、10年以上秘書を務め、2018年にマナー講師として起業。ブラッシュアップスクールRICCAが評判となる。2020年よりブランディングプロデュース事業を開始。いち早くオンライン化を取り入れ、コロナ禍で売り上げが落ち込んだクライアントをV字回復に導くなど成果を出す。オンラインマナーに特化したコラムを執筆。2022年に「印象美」をテーマに著書を出版予定。2児の母。

■RICCA公式サイト 

https://ricca-academy.com

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