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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

50年以上の伝統を継ぐ
老舗の土木建築会社

 

ファッション・アパレル業界で接客を経験

 
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岩崎 石川社長は二代目として会社を継ぐことを念頭に、早くからお父様のお仕事を手伝っていらしたんですか?
 
石川 いえ、それが最初はまったく継ぐつもりはなかったんです(笑)。実を言いますと、以前は東京都渋谷区にあるマルイシティ渋谷店、現在の渋谷モディから原宿駅方面に向かって続く、いわゆる“ファイヤー通り”の一角にあるアパレルショップに勤めていたんです。
 
岩崎 現在とはまったく異なるファッション業界でお仕事なさっていたとは驚きです! しかもファイヤー通りというとファッションビルやセレクトショップなどが立ち並ぶ、まさに渋谷のファッション文化の中心地ですよね。
 
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石川 おっしゃる通りです。私はそこで若者をはじめとする幅広い世代の方や、日本人だけでなくさまざまな国籍・人種の方など、数多くの方の接客を行ってきました。ところが、2000年代の半ば頃から世間のファッションに対する価値観が変わりはじめ、リーズナブルで品質も良いファッション、いわゆるファストファッションが流行し出したんです。すると、それまでの高級ブランドやインポートブランドのファッションが低迷してしまい、これは勝ち目がないなと感じてファッション業界から離れました。そして、家業であるこの仕事を意識することとなり、父の跡を継ぐことを決意したんです。
 
岩崎 時代が変わるとともに流行はどんどん移り変わっていきますし、その中で経営の舵取りをするのは大変なご苦労があったのではないでしょうか。
 
石川 そうですね。でも、その時の経験が現在の仕事に活かされている部分も大いにあるんですよ。これまで多種多様なお客様と接してきたことで、その方が心から求めておられるご要望を汲み取るためのヒアリング力なども身に付いたと自負しています。
 
岩崎 なるほど。石川社長とこうしてお話ししていて、私もすごく話しやすいなと感じていました。それは石川社長のお人柄の良さはもちろん、接客業の中で培われたコミュニケーション力の高さも理由の一つなのでしょうね。