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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自己肯定感を向上させて
発達障害の子どもを支援

 

グレーゾーンの子どもが本物に触れる場を

 
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八重樫 もともと教育関係の仕事に興味を持っていらしたとはいえ、起業するとはすごい行動力ですね。
 
相沢 私は以前、この銀座で水商売をしていたこともあり、さまざまな業界で活躍する方々と知り合えるのも強みだったんです。
 
八重樫 それは大きな強みになりそうだ。具体的にどのような活動していらっしゃるのでしょうか?
 
相沢 子どもたちに対しては、ボランティアでダンスイベントを開催し、ドラムやギターなど本物の楽器に触れられる機会も用意しています。というのも、キラキラキッズの子どもたちは何か突出した能力を持っていることが多いんです。一つのことに長けているので、何が得意で何が好きなのかに気付くきっかけを与えたいと思っています。今はダンスからスタートしており、ゆくゆくはスポーツやお笑いなどいろんなカテゴリーで“本物”に触れる機会を与えたいですね。
 
八重樫 相沢社長のお話には大いに共感できますね。私自身、小学校低学年の子どもたちにボクシングを教える機会があり、実際にチャレンジしないと子どもたちの向き不向きはわからないと感じています。例えば、先生が「あの子は大人しくて人なんか殴れない」と言っていた子が、グローブをつけると大きく腕を振り回すんですよ。先生も、「あんなふうに振り回すのは初めて見た」と驚いていました。そういったように、子どもには秘めている力があると思います。音楽のように五感を刺激してあげると、その子の何かが開花する瞬間になるかもしれないですよね。
 
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相沢 おっしゃる通りですね。障がいがある、ないに関わらず子どもはみんな光を持っていると思います。ただ発達障害を持っていると、親御さんは気を遣ってしまうんです。習いごとをさせたくても、「迷惑をかけてしまうだろうか」と考えてしまいますし、スクールによっては「発達障害はお断り」と書いてあることもあります。ですから私たちは親御さんが心から安心できる場所をご提供したいんです。