矢部　お話をうかがっていて、富本社長はお客さんに対してもスタッフさんに対しても、とても誠実な方だなと感じました。
 
富本　ありがとうございます。私は、働く仲間やお取り引き先との絆をとても大事にしています。事業を支えてくれているスタッフには本当に感謝しかありません。みんなが仕事を頑張ってくれるから、私は現場以外のさまざまな活動もできているんです。
 
矢部　どのような活動をなさっているのか、気になりますね。
 
富本　例えば、最近では経営者同士の交流を深めることにも注力していて、お互い情報交換し、切磋琢磨しているんですよ。スピード感のある今の時代に生き残っていくには、やはり、周りの経営者の皆さんとの協働は欠かせません。時には、父をはじめとした優しくも厳しい人生の諸先輩方に自分がしてもらったように、後輩の経営者をお節介にサポートすることもありますね（笑）。
 
矢部　確かに、少し上の世代の方々には私もお世話になり、良さをたくさん引き出していただきました。今は、先代や先輩方のそういう優しさや思いを、富本社長がしっかりと受け継いでいらっしゃることが伝わります。そして、信頼できるスタッフさんに現場を任せられるからこそ、富本社長は会社の看板を背負ってフットワークよく動けるのですね。建設業界の未来のため、後進の育成に励まれている姿勢も素敵です。今後には、どんな展望を抱いておられますか。