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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
青木さんは引退後、テレビ番組にも積極的に出演している。しかし、最初のうちはテレビで挑戦したいこと、伝えたいことも特になかったのだという。
 
 

メディアを通じてスポーツの楽しさを伝える

 
私は現役時代に大学を休学していたので、23歳で引退した後、復学しました。引退後のビジョンは本当に何もなかったんです。そんなときに、テレビ番組の出演オファーをいただいたので「じゃぁ、出てみようかな」という軽い気持ちでした。それが、今では意識が変わってきましたね。自分だからこそできることをしようと考えて仕事をしています。
 
例えば、スポーツ番組では大会などの現場にアスリートの取材に行かせていただくことがあります。やはり試合前後は、声をかけて良いタイミングと、アスリートが声をかけてほしくないと思っているタイミングがあるんです。そういったタイミングは、元アスリートとしてよくわかるんですよ。だから、私だからこそできる気遣いをしようと心がけています。
 
また、シンクロしか知らなかった私にとって、多くの競技やアスリートとの交流はとても楽しいものなんです。現役の頃は、他のスポーツを観に行ったこともありませんでしたからね。以前は「シンクロが一番しんどい」と思っていましたが、やはりどの競技もしんどいということがわかりました(笑)。2020年には東京オリンピックが開催されます。その際には、シンクロはもちろん、他の競技の魅力や楽しさを皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
 
 
 
 
<インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori/スタイリスト 富田育子/ヘアメイク 住本由香>
 
 
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青木愛(あおき あい)
 
8歳で本格的にシンクロナイズドスイミングを始め、小学4年生のときには国内大会のジュニア五輪で優勝するなど頭角を現す。2005年、若干20歳で世界水泳の日本代表に選出されるも、肩の怪我により離脱。2008年には北京オリンピックの日本代表に選出され、5位入賞を果たす。北京オリンピックを最後に引退し、現在はテレビなどへの出演を通じ、シンクロに限らずさまざまなスポーツの魅力を伝えている。
 
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(取材:2018年3月)