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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域を支える福祉と医療 笑顔でつなぐ支援の輪
合同会社訪問看護ステーションえがお 代表 高井美起子

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 神戸市垂水区の、訪問看護ステーションえがおさん。歴史を感じる素敵な建物ですね。
 
高井 この教会は大正時代に建てられ、2020年頃に築100年を迎えました。その際に、地域の大工さんの手で再建されたんです。実は、長い間ここに住んでいたのですが、ヴォーリズ建築だと知ったのは大分後のことでした(笑)。
 
濱中 こちらでは、子ども食堂も兼ねた誰でも利用できる「どなたでも食堂」を運営されているとお聞きしています。始められたきっかけは?
 
高井 子どもの虐待の問題をはじめ、心身が傷ついたり命を落としたりなど痛ましい事件を見聞きする度に胸が締め付けられました。子育てを孤育てにせず、親御さんの悩みや辛さに寄り添い、近所のおばちゃんとして力になりたいと思ったのがきっかけです。母屋の改修に続き、隣の建物も改修をして、フリースペースを設けました。おもちゃで遊べる場や貸し出しを行う「トイライブラリー」を中心に、子どもたちはもちろん、老若男女どの世代もが安心できる居場所を提供しています。
 
濱中 ほかにも、在宅医療の分野でも地域への貢献を目指し、「訪問看護ステーションえがお」を立ち上げたそうですね。
 
高井 これまで病院や訪問看護、特別支援学校などで看護師として働いてきました。腰を悪くしたことがきっかけで、在宅分野へ戻ってきたんです。訪問看護は小児や精神など特化することが多いのですが全分野の看護をしたくて。“年齢や疾患に関係なくご縁をいただいた方々を支えたい”。その思いでえがおではお子様から高齢者まで心と体に寄り添った、心を込めた温かいケアを目指しています。
 
濱中 子どもと高齢者のふれあいの場にもなりますし、親御さんが相談できる場にもなりますね。
 
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高井 子どもにとって父母が一番なんです。親御さんが豊かな心で子どもに接すれば、子どもは生き生きとしてきます。逆に、心に余裕がないと悲しい結果を招いてしまうこともあります。幼少期の“愛着”が人生を左右するといっても過言ではないのです。これらの活動が僅かでも“子ども達の苦しみ”を止められる場所になればと願っています。同じ悩みや苦しみを抱える人が互いに支え合う「ピアサポート」もできたら良いなと思っています。
 
濱中 似た経験のある相手と悩みを打ち明け合えば、問題解決に向かうかもしれません。高井代表の無限に広がる福祉へのサポートが、地域の人々の心を明るく照らすことを願っています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
人のために尽くすこと。そうして喜んでいただけることが、私の喜びにつながっています。仕事を楽しむ=生かされている日々を楽しむという感覚なのかもしれません。
(高井美起子)
 

:: 企業情報 ::

合同会社訪問看護ステーションえがお

〒655-0872 兵庫県神戸市垂水区塩屋町3-12-44

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