
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
共田 はい。弊社はもともと、居宅介護支援事業所(ケアプランセンター)を運営してきました。介護の現場にいると、「たまには外に遊びに行きたい」という声をよく耳にします。ただ、遠方の宿泊を伴う旅行となると、準備や費用が大変ですので、日帰りで行ける範囲で、お手軽に旅を楽しめるよう、自社貸切介護タクシーと同行介助をセットにしたワンストップサービスを始めました。「ちょっとした感動と思い出を、お手軽で安心の小さな旅で」をコンセプトに、自力での外出が難しい方々の楽しみとしてご利用いただいています。
狩野 西宮近辺からの日帰りですと、淡路島、丹波篠山、姫路、大阪、京都、奈良、和歌山あたりは行けそうですね。どのくらいの人数で旅行できるんですか。
共田 介護保険は適用外になりますが、自社貸切介護タクシーに、車椅子の利用者1名様のほか、最大4名まで同料金で同乗可能です。弊社では、旅行介助士やトラベルヘルパーの資格を持つ外出支援専門の介護福祉士が、運転と同行介助の一人二役を担う点が大きな特徴です。
狩野 旅行介助士やトラベルヘルパーという資格があるのは知りませんでした。介護の専門スキルと旅行の知識を兼ね備えた方が付き添ってくださるなんて、まさに“安心のプロ” ですね。これ以上ない心強さだと思います。
共田 ありがとうございます。私たちが提供したいのは旅や観光そのもの以上に、外へ出かける喜びや、ご家族との大切な思い出をつくる時間です。旅行を通じて「また行きたい」と思える気持ちや、思い出作りのお手伝いができればと思っています。

共田 そう言っていただけて光栄です。まずはこういったサービスが存在することを、多くの皆さんに知っていただきたいと考えています。
狩野 利用者さんにもご家族にも喜ばれる、まさに画期的な取り組みだと思います。今後、ほかの介護施設等とも連携すれば施設側も差別化になりますし、全国に広がってほしいですね。御社の事業が西宮から大きく羽ばたく日を、期待していますよ!
「仕事を楽しむ」とは‥
高杉晋作の辞世の句をもじり、「面白き、ことなき仕事を、おもしろく」の精神で、自分がやりたいことを実現できる「自分の舞台」を、試行錯誤しながら自分の力で作り上げていくことですね。
(共田裕和)