
インタビュアー 名高達男(俳優)
渡部 小3の時に母の困り事を解決するために考案した「風で落ちないハンガー」が最初のきっかけです。それを、雑誌『子供の科学』の「僕の発明君の工夫」というコーナーに原稿を書いて投稿して佳作になり、掲載誌面を見た時の感動体験以来ライフワークとなりました。仕事はマネジメントやITコンサルが中心でしたが、傍らでSCMと製造工程に関する特許を2件発明しています。
名高 私もモノづくりの世界が好きで、全国各地を周る中で実用新案を考案した事があるのでわかるけれど、新製品のペンケースのアイディアは良い。品質や造形も職人ですね。
渡部 ありがとうございます。これまで様々な研鑽を積み、2025年5月に第一号製品である特許・意匠出願済のペンケースをようやく発売開始できました。
名高 道具が取り出しやすく収納できるという本質は、例えば美容師や各種作業員の腰巻きから工具を取り出し易くできたりと、プロの世界でも喜ばれそうな気がします。
渡部 そうなんです、ですので他製品の用途開発も考えています。
名高 アイディアが次々と思い浮かぶところが気になります。

名高 アイディアをご自身が確信した内容で形づくるからこそ、独自性のある高品質な製品が出来上がるわけだ。今後の目標も是非お聞きしたいです。
渡部 知財戦略+価値認知+生活現場の3つをスパイラルアップしていきます。具体的には、新知財と海外出願への取組み、製品コンテスト等への挑戦、発明の原始が生まれる場である生活・仕事の場を異なる環境・文化圏の中において新しい苦労へ挑戦する事です。より進んだ使い易さを持つ製品を通してお客様に小さな貢献を積み重ねながら、いつか恵まれない子供達にペン&ペンケースを配る等の活動もしたいです。
名高 頑張って! 素晴らしい創作活動を応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
自分が責任主体でやる事を決め、失敗・再挑戦を繰り返し最後に納得の結果を掴み取る。納得の結果と挑戦を繰り返すと充実を感じて時間が大切になり、大切に選択する様になる。今その時に集中する様になり、やがて集中力に密度が出て、時間がゆっくりと進む様になる。これが今を生きる私の仕事の楽しみ。
(渡部千貴)