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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

グループホームの運営で 夢を叶える居場所づくり
株式会社COCOde 代表取締役 長尾啓子

 
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インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
今岡 大阪市浪速区の株式会社COCOde(ココデ)さんは、障害を持つ方の住むグループホーム・ショートステイなど福祉事業を手がけておられるそうですね。
 
長尾 はい。以前、就労継続支援B型事業所の施設管理者を務めていた頃、利用者さんから「ここで働きたいけど18歳になったら養護施設を出なければならない。住むところがなくなる」と切実な話を聞きまして。それでグループホームをつくろうと、2022年に1棟目をつくったんです。現在は大阪市内で「COCOde恵美須BASE(ベース)」をはじめ4棟を運営しています。
 
今岡 グループホームとは思えないおしゃれな空間で驚きました。長尾代表は、デザイナーご出身だとか?
 
長尾 そうなんです。内装や家具にこだわり、部屋ごとに広さや雰囲気も趣向を変えて仕上げました。私たちは利用者さんを「メンバー」と呼んでおり、メンバーの皆さんは精神障害や知的障害のある男女、年齢も18歳から60代まで幅広くいらっしゃいます。
 
今岡 「メンバー」だと親近感がありますね。こんなに素敵なグループホームがあることを、大勢の方に知ってほしいですよ。
 
長尾 ありがとうございます。COCOdeは、ReSow(リソウ)ホールディングスのグループ会社で「わくわくを社会に!」という理念のもと、障がい者の生活から就労まで包括的支援を続けています。就労継続支援B型事業所を中心に児童発達・放課後デイ、相談支援、ヘルパーステーションなど多角的な経営をしており、トータルサポートが私たちの強みです。
 
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今岡 頼もしいです。支援をするにあたって、どのようなことを心がけていますか?
 
長尾 近すぎず離れすぎず、適切な距離感で何事も冷静に判断することです。また、メンバーの思いや自主的な行動を尊重することも大事にしていますね。24時間交代制でメンバーに寄り添ってくれるスタッフには心から感謝しています。苦労も多いものの、やりがいのある仕事にみんなが全力で取り組んでくれています。自分の空間を手に入れたメンバーの皆さんが当たり前の幸せを感じ、「働きたい」「外食したい」「旅行に行きたい」といった夢が具体的な目標に変わる瞬間まで支援できる。これが私たちにとって一番の幸せです!
 
今岡 長尾代表はプロ野球の寮長のような頼りになる存在ですね。グループ企業という形態の強みを活かし、今後もメンバーの皆さんの自立を後押ししてください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
メンバーの皆さんが、グループホームでの生活訓練をしながら、自立していく様子を見ることが喜びであり、励みであり、そして何よりの楽しみと言えますね。
(長尾啓子)
 

:: 企業情報 ::

株式会社COCOde

グループホームCOCOde恵美須
〒556-0003 大阪府大阪市浪速区恵美須西3-10-5
ReSowホールディングス
〒545-6029 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス29F

ホームページ
https://c-de.jp/