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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域で愛されて40年!
居心地のいいヘアサロン

 

悪戦苦闘で自分を変え、未来が開けた

 
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石黒 スタッフさんやお店づくりへの思いも強い大塚オーナー。やはり、若い頃からスタイリストに憧れていたのでしょうか。
 
大塚 実を言うと、全く畑違いの業界から転職しました。以前は大手の自動車ディーラーで働いていたんです。
 
石黒 ディーラー! 異色のご経歴ですね! 転身のきっかけが気になります。
 
大塚 ディーラー時代に通っていたヘアサロンで、当時スタリストだった妻と知り合いました。そして33歳の時に、妻の勧めで美容業界を志したんです。働きながら通信教育を受け、スタイリストとしてデビューしました。その後は先ほどお伝えした通り、義母の店を継ぐ形で独立したものの、代表就任当初は本当に大変でしたね。ディーラー時代の考え方が抜けず「売り上げアップ!」と数字にとらわれて、失敗ばかりしました。当時はお客様の居心地より回転率に目が向いていて、正直、スタッフの対応も良くなかったんです。しかしそこから意識を変えられたからこそ、今も店が続けられています。
 
石黒 ヘアサロンには競合が多いですから、差別化も必要ですよね。意識を変えられたことで良い結果につながったのは、選んだ方法が正解だったのでしょう。
 
40年にわたって地域の人々に愛され続けるサロン
40年にわたって地域の人々に愛され続けるサロン
大塚 そうですね。当時の私はやたら恰好つけマンでしたので(笑)、自然体をさらけ出してからスタッフとの関係も良くなりました。今ではスタッフたちから「オバサン」なんて言われています(笑)。ただ、最大の目標はお客様が快適に過ごせる時間・空間づくりなので、今でも必要なときはスタッフをきちんと注意していますよ。
 
石黒 変に格好つけるよりも、くだけた雰囲気のほうが周囲も気楽ですよね。夫のLUNA SEAの真矢君も、昔は楽屋で鬼のようにピリピリしていました(笑)。でも、自分をあらためた今では、たくさんの人が周囲に集まっています。
 
大塚 そのお話、とても共感します。私も自分を変えてから、スタッフが求職者を紹介してくれるなど人が集まるようになりました。やはり、自分が働いていて嫌な職場なら人を連れてきてはくれないですよね。お客様においても担当スタイリストが辞めた後も通い続けてくださる方が多く、当店を愛してくれる人に囲まれて、本当に幸せです。