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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

本物の果物でつくる 果物店の贅沢スイーツ
フルーツギフト マルサン/sweets cafe M オーナー 東山貴司

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 姫路市亀山にある果物店のフルーツギフトマルサンにお邪魔しています。併設しているsweets cafe M(スイーツカフェエム)ではおいしいフルーツを使ったスイーツが味わえる人気店と聞いています。東山オーナーはお父様からこの果物店を継いだそうですね。
 
東山 はい、当店の前身は1972年創業の果物小売業、丸三果物店です。長年にわたり冠婚葬祭向けの果物を扱って生計を立てていました。しかし、時代の変化とともに引き出物やお供え物のニーズが減っていき、次第に経営が苦しくなってしまったんです。そこで町の果物屋としてまた一から再出発しようと決意し、資材置き場だった一角を店舗に変えました。それから自分で宣伝用のチラシをつくり、妻と幼い子どもたちと一緒に、町ゆく人に配りました。何日かして「チラシを見た」というお客様が買いに来てくれた時は本当に嬉しかったですね。
 
狩野 ご家族の協力もあって無事にリスタートができたと。その後、カフェも始めようとなったのはどういった経緯があってのことだったのですか?
 
東山 実は妻が結婚前にカフェを運営した経験があり、さらに妻の兄は元ケーキ職人だったんですよ。二人の力を借りれば当店自慢のフルーツを使ったスイーツカフェができるのではないかと思ったのがきっかけです。初めは果物を買いに来たお客様へのサービスのような形で、ラッピングの待ち時間などにお茶とケーキをお出しする程度でした。それがそのうち「誕生日にホールケーキをつくってほしい」といったご要望をいただくようになり、規模が少しずつ大きくなってカフェにまで成長したんです。ありがたいことに最近は、県外からもお客様がいらっしゃるんですよ。
 
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狩野 それはすごいなぁ。確かに、どのスイーツも見るからにおいしそうですもんね。クチコミでの評判も上々のようですし、遠方から食べに来る方の気持ちがわかりますよ。
 
東山 ありがとうございます! 当店は“本物の果物”を提供することにこだわっています。生産者さんが果物にかけてきた愛情をしっかりと受け取り、お客様にお届けすることが私の使命。ですから、生産者さんのもとに必ずおうかがいして直接お話を聞き、私が本当においしいと感じたものを仕入れています。あと、お付き合いのある仲買業者さんは果物ごとに担当者がいるほど知識が豊富なので、日本全国のおいしい果物についての情報を逐一教えてもらっているんです。私も果物についてまだまだ勉強中なので非常に頼りにしていますし、いいご縁に感謝しています。