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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

海外の顧客にも寄り添い
ニーズに合う物件を提案

 

相手が日本人でも外国人でも態度を変えない

 
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濱中 とても明るい伊賀社長に、内気な時期があったとは信じられません。でも、いよいよ生まれ変わり次のステージに立つときがきたようですね。
 
伊賀 いや、実は日本に帰国後も就職するのが嫌で、フリーターになったんですよ(笑)。そうした期間を経て、私は知人に誘われて不動産業界に入りました。営業職は苦手でしたが、「このままではダメだ」と前向きになろうと決意したときには26歳になっていました。この最初の勤務先に外国人のお客様が多かったこともあり、転職してからも、さまざまな工夫を凝らしながら海外のお客様と積極的にお取引を継続し、17年のキャリアを積み独立したんです。
 
濱中 なるほど。ニュージーランドで自分が外国人になるという経験をしているからこそ、相手の立場になってお客さんと向き合えるのが伊賀社長の強みなのでしょうね。
 
伊賀 ありがとうございます。実は、妻もドイツ人でして。シュートボクシングのプロ選手だった兄が教えていたキックボクシングジムにダイエット目的で通っていたときに出会い結婚しました。もともと独立志向が強かった私を妻も応援してくれましたし、私は本当に多くの方との縁に恵まれていると実感しています。ダハイムという社名もドイツ語で「故郷」――ふるさとという意味なんですよ。
 
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濱中 不動産会社さんにぴったりな素敵な社名ですね。ところで、日本の不動産を購入する外国の方というと、やはり、アジア圏の方が多いのでしょうか?
 
伊賀 ええ、私の外国人顧客ではアジア圏、特に台湾のお客様が中心です。先日も、10年ほど前に知り合った台湾のお客様に開業をお知らせすると、「早く来てくれ」とおっしゃるので飛んでいきました。すると、さっそく数名の投資家を紹介してくださったんです。このように人脈を活かして、すでに日本在住の方の自宅や投資物件、セカンドハウスなどを販売しています。
 
濱中 外国人とのコミュニケーションは、文化も違うので一筋縄ではいかない部分もあるでしょう。
 
伊賀 そうですね。外国人との取り引きは経験がないと難しいでしょうね。でも、日本人であろうが外国人であろうが態度を変えないこと。これが私のポリシーなんですよ。