B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人材と企業をつなげる 親身で手厚いコンサル
株式会社WIL Consulting 代表取締役 片岡裕

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 東京都港区を拠点に人事コンサルティング行う、株式会社WIL Consulting(ウィルコンサルティング)さん。お聞きしたところでは、片岡社長はもともと大手光学機器メーカーにお勤めだったそうですね。
 
片岡 はい。大学卒業後に新卒で入社し、36年間勤務しました。在職中は15年以上の間、人材管理や社員教育などの人事を担当していたんです。その経験を活かして、就職や進路に悩む学生たちや、人材を求める企業らをサポートし、社会貢献につなげられればと思い起業しました。
 
水野 大手メーカーで長年にわたって数多くの人材を見てこられたとはすごい! 企業に対するコンサルティングだけではなく、就職活動をしている若者の支援も行っておられるんですね。
 
片岡 そうなんです。大学の就職支援課と契約し、就活生たちと個別に面談するなどして就活のサポートをしています。私が若い頃は、一流の企業に就職し、結婚して子育てするというような未来像こそが幸せであるという風潮がありました。しかし、現代では多様性が重視され、価値観も人それぞれ異なるという考えが当たり前なりましたよね。また、職業も選択の幅が広がり、自由に選べるようになりました。でもその分、「何が自分にとって本当の幸せなのか」「自分はどのような人生を歩みたいか」と悩む若者も多くなったと思うんです。そのような若者たちに、「こうするべきだ」と意見を押し付けるのではなく、若者たちと同じ目線に立ちながら、彼らが「本当は何をしたいのか」を見つけるための手助けをすることを大事にしています。
 
glay-s1top.jpg
水野 若者からすると、年上の方には「口うるさく説教されそう」とか「一方的な意見を押し付けられそう」といったイメージが強いと思います。でも、上から目線ではなく、同じ目線に立って親身にアドバイスしてもらえるのは、就活生たちとっても安心できて、頼になるでしょうね。片岡社長がそのようなスタンスで若者と接することができるようになったのには、なにかきっかけがあったんですか?
 
片岡 もともと私の両親が自営業をしていたこともあり、私自身がそれなりに自由に、自分の意思で人生の選択をしてこられたのが理由の一つだと思います。同じように、私の子どもたちにも価値観を押し付けるのではなく、自分が本当にしたいことをしなさいと教育してきました。その中で、子どもたちが人生の岐路に立ったときに「どうすべきか」と悩むときには見守りながら助言もして、彼らが自分自身で答えを見つけていく姿を間近に見てきたことも、この仕事に活かされていると感じます。