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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建設業で多様な働き方を
結婚や育児も応援したい

 

業界のイメージを変え、働きやすい環境を

 
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阿部 これまでずっと建設現場の第一線で活躍しておられる岡本代表が、お仕事の中でより力を入れていきたいポイントはなんでしょうか?
 
岡本 世間一般に未だ根強く残っている、建設業界のネガティブなイメージを変えていくことですね。建設業といえば、昔から「汚い」「きつい」「危険」、いわゆる3Kのイメージを持っている人や、職人はみんな威圧感があって怖そうというイメージを持っている人も多いと思います。少子高齢化が進み、さまざまな業界で若い世代の人材確保が難しいといわれている昨今、そのようなネガティブなイメージが残ったままではなおさら、若い人たちにこの業界で働きたいと思ってもらえないでしょう。そこで、私は少しでもイメージを変えるべく、態度や言葉遣いに気を付けたり、清潔感のある身なりになるよう心がけたりしているんですよ。
 
阿部 確かに、岡本代表はすごく清潔感がありますよね。それに物腰も柔らかで話しやすいと思いますよ。
 
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岡本 ありがとうございます。まずは自分自身が率先して取り組んで、同じような考えを持つ職人が徐々に増えていくと嬉しいですね。それと、ゆくゆくは働き方も変えていきたいと思います。今でこそ働き方改革で労働時間などが見直されているものの、私が就職したばかりの頃は、就業規則などもしっかりと整備されておらず、非常に厳しい労働環境でした。当時の私は、それが当たり前ととらえ、先輩に怒られないように早く一人前になってやるんだと思いながら必死に頑張ってきました。しかし、時代とともに人々の考え方や価値観も大きく変わった現在においてもなお、建設業界にはその風潮は残ってしまっていると感じています。
 
阿部 先ほどおっしゃっていた建設業のイメージに加えて、厳しい先輩にしごかれたり、朝から晩まで長時間働いたりといった、昭和時代さながらの風潮がまだ根強いわけですか。
 
岡本 そうなんです。でも、建設業だからといってそれを当然と思うのではなく、伝統的な技術など良いものは残しつつ、今の時代に合った新しい仕組みや考え方は積極的に取り入れていくべきだと私は考えています。例えば、私自身3人の子どもの親ですので、職人でも育児休暇を取得できたり、子育てしながら働けるような支援を受けられたりといった環境づくりにも取り組んでいきたいですね。
 
阿部 それは素晴らしいですね! そのような環境がつくられれば、若い世代の人も働きたいと思うようになるでしょうし、建設業界のイメージも大きく変わっていくでしょうね。