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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

精密機械部品で世界を支える
全員経営で成長、やんちゃ集まれ!

 

顧客第一主義で信頼を得る

 
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タージン 髙橋社長はどういった経緯でこちらの会社に入社したのですか?
 
髙橋 私は関西大学を卒業してから、家庭の事情で生まれ故郷の長浜市に戻ってきたんです。当時は教職の道へ進もうか悩んだのですが、大阪天神橋で4年間遊びまくったことの反省も踏まえ、いろいろと考え、3月末ぎりぎりにこの会社に就職しました。
 
タージン それ以降、この会社一筋で歩んでこられたわけだ。1998年の倒産時はどのような立場だったのでしょう。
 
髙橋 課長でした。協力会社などを裏切るような形で潰れてしまったので、信用を取り戻すまでは大変でしたね。協力会社へのお詫びの日々で、罵声は当然のことで、それでもお付合いを継続していただけました。あのときは、「おかげさま」という言葉を身に沁みて感じましたね。「お客様満足度100%を目指そう・・・誠意とスピード」と新たな行動指針を固め、「嘘をつかない、騙さない、裏切らない」ことを自身に誓い、「義理と人情」を重んじる精神を大切にしながら、再生に乗り出したんです。生産管理や目標管理を見える化する仕組みを構築し、川崎重工業様や小松製作所様、ヤンマー様といった会社とのつながりを軸としながら、パワーショベル用油圧ポンプの部品製造やエンジン部品製造に取り組み、事業基盤を築き上げてきました。
 
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タージン 世界に名立たる日本の大手企業ばかりだ! 他社とのお付き合いがあっての経営でしょうから、さぞかしご苦労されたと思います。信用を回復できたからこそ、先方も安心してビジネスを一緒に展開できるんでしょうね。
 
髙橋 おかげさまで、世界に流通しているパワーショベルの約半数に、弊社が製作したレギュレーターが用いられています。倒産時も生産ラインを一度も止めることなく、製造を続けました。とにかくお客様のことを第一に考えて頑張ってきたからこそ、今があると思っています。
 
タージン 顧客第一主義の方針を徹底されてきたわけですね。
 
髙橋 はい。お客様のニーズを汲み取り、ご要望を100%実現する幅広い提案力と技術力があると自負していますよ。素材から加工、組み立て、試験まで一貫したサービスを提供できるのも強みだと考えています。
 
タージン 確かな技術力はもとより、ワンストップでスピーディかつコストを抑えたサービスを実現していると。パワーショベルを利用する世界中の企業を支えているなんて、素晴らしいですよ!