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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

足場工事のニューカマー
地域と親密に丁寧な作業

 

近隣への気遣いも含めた作業品質向上を徹底

 
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千葉 足場工事の仕事を本格的に始められた当初は、会社にお勤めだったんですか?
 
白川 いえ、請け負いという形で会社から現場を任せてもらい働いていました。そこは職人300人以上を抱える、足場施工では日本一の会社で、大手ハウスメーカーなどの厳しい仕事を手がけていたので、修業の身だった自分にとってはすごく鍛えられるいい環境でしたね。
 
千葉 最初からレベルの高い環境にいたおかげで、職人さんとしての成長が早かったのかもしれないですね。修業を積んで自信も付いて、独立に踏み切ったと。
 
白川 はい。「そろそろ独立しようと思う」と周りに話したら、「仕事を出すよ」「うちも協力するよ」と背中を押してくれる人が多くて、嬉しかったですね。2022年3月に21歳で独立し、信用もまっさらで不安ながらスタートをきってみると、この業界、年齢は関係ないなとわかりました。
 
千葉 ということは、いきなり手応えを感じられたのでしょうか。
 
白川 そうですね。新規のお客様から仕事をいただくと、後で必ずリピーターになってくださるんですよ。新しい仕事を取るまでが大変ですけど、それさえクリアできれば、現状、100%次の仕事もいただけるという感触があります。
 
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千葉 それはすごい! 白川代表は、評価されて多くの方がリピーターになってくれるポイントはどこにあるとお考えでしょう。
 
白川 よく褒めていただくのは“作業の品質”ですね。足場工事自体はもちろん、近隣のお宅への対応も含めて評価していただいています。現場に入る際、大抵は元請業者が近隣にあいさつ回りをするものの、足場を組む業者がトラックで来るのか乗用車で来るのかなど、細かい部分までは伝わってないと思うんです。そこで、作業の当日には自分たちであらためてご挨拶と説明に回ります。
 
千葉 工事中の方にこちらから話しかけづらいこともあるので、先に説明してくれるとありがたいですね。
 
白川 あとは、足場の材料を駐車場などに直に置かず、下が傷つかないようにシートを1枚敷いて養生するのも、意外と他社では徹底されていないようですね。そういう気遣いも、自分は独立する前に日本一の会社から厳しく言われて身に付けました。スタッフの先輩方とも共有し、近くを犬の散歩で通りかかる人にも挨拶をするぐらい、近隣の方が不快に感じないように気を付けています。