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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

日本の技術の発展のため 技術士として新たな挑戦
HAI 技術士事務所 代表 服部篤彦

 
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インタビュアー 大路恵美(女優)
大路 愛知県一宮市にあるHAI(ハイ) 技術士事務所の服部代表は、ものづくりの業界で長く経験を積んでこられたそうですね。まずはこれまでのご経歴からお聞かせください。
 
服部 私は大学を卒業後、長野県にある電子部品メーカーに就職しました。そこで、初めて「めっき」という技術に出合ったんです。以来、私は電気めっきを専門とする技術者としてスキルを身に付けました。それから3年ほど勤務したのち、地元に戻り、自動車部品のメーカーに転職したんです。その会社では十数年ほど勤務し、主に自動車用のネジのめっき加工や表面処理などを行っていました。また、AI技術を独学で学び、AIを製造業に応用するための研究などもしていたんです。そして、2023年4月に独立し、当事務所を開業しました。
 
大路 トータルで20年近くにわたって、めっきに携わってこられたわけですか。めっきというと、よくアクセサリーなどに使われる技術ですよね。
 
服部 そうですね。金属や樹脂などの素材の表面に、金属の薄い膜をつける技術で、装飾品に用いられる金めっきなどが代表的ですね。ただ、めっきは見た目を変えるだけでなく、耐久性の向上や表面の滑りを良くするなど、さまざまな機能を素材に追加する技術です。工業製品や電子部品など、身の回りのさまざまなものに使われているんですよ。
 
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大路 私たちの生活にとって非常に重要な技術なんですね。ちなみに、独立のきっかけは何だったのでしょう?
 
服部 最も大きな理由は、新たな挑戦をしたいと考えたからです。私は会社員時代に国家資格である技術士を取得しました。この資格を持つ先輩方とお話しする中で、私がこれまでに得た技術や知識を活かすだけでなく、さらに知見を広げて幅広い分野の方々と交流しながら、日本のものづくりの発展に貢献したいと思うようになったんです。