
インタビュアー タージン(タレント)
片岡 2017年に創業した弊社は、システム設計を中心に手がけています。そして、2020年から新たに農業をスタートさせました。現在は、丹波篠山市と京都市南丹市の畑でブランド芋「紅丹波」とコシヒカリ「丹波米」を栽培しています。まだまだ収入はITが9割、農業が1割ですので、さらに農業を拡大するために奮闘しているところなんですよ。
タージン 長年にわたり活躍するIT技術者の片岡代表が始めた農業だけに、ほかの農家さんにはない斬新な手法を取り入れていらっしゃるのでしょうね。
片岡 ええ、弊社の特長はIT化によるデータに基づいた栽培にあります。従来の農業は「去年はこれだけの量の肥料と農薬を使ってうまくいった。だから今年も同じ量にしておこう」というように、農家さんの勘と経験に頼っていました。でも、そこには明確な根拠がありません。ですから弊社は畑にセンサーを埋め込んで日照時間まで記録するなど、あらゆるデータを駆使して効率的な農作物の栽培に役立てているんです。
タージン すると無駄が減り、さらにおいしい作物を育てることができますね。
片岡 そうなんです。私たちのテーマは農業のIT化で農薬や肥料の量を減らすこと。そして、誰でも農業を始められる環境をつくることなんです。弊社の商品は2023年10月から郵便局のギフトにも採用していただく予定なんです。丹波焼の壺と炭で焼き上げた紅丹波を冷凍した、自慢の焼き芋を全国にお届けできるように準備をしているところです。ぜひ、タージンさんも召し上がってください。

片岡 ありがとうございます。今後は、非常に難しい無農薬の黒豆栽培にも挑戦します。また、弊社の畑と隣接した土地にキャンプ場をつくり、野菜を取り放題にして自然と農業に触れる楽しさを味わえる施設も立ち上げようと考えているところなんです。ゆくゆくは弊社のシステムを農家さんに販売し、人件費や材料費を削減しながら収穫を増やせる進化した農業の普及に全力を注ぎますので、多くの方に注目していただきたいですね!
「仕事を楽しむ」とは‥
あえて公私混同することです。自分のやりたいことを、うまく仕事に盛り込むんですよ。そうすれば自然と仕事が楽しくなりますよね。
(片岡雅人)