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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建築・都市を幅広く設計
古い町並みの美も再発見

 
 
自然素材を使ったナチュラル系のデザイン
自然素材を使ったナチュラル系のデザイン
石黒 インテリアもですか! おっしゃるように、すごく幅広いんですね。いくつか作品の写真も見せていただきました。クールで先進的な建物もあれば、がらりとテイストの違うものもありましたね。
 
河辺 ええ。自然素材を使ったナチュラル系と表現していますね。
 
石黒 そうそう! ぐっと落ち着いた感じの住宅もあって、こんな手札も持ってらっしゃるのだと感心しました。一つの建物ばかりでなく、町づくりにも参画されているとお聞きしています。
 
河辺 はい。以前、箱根の老舗ホテルの増築に関わったとき、デザインの参考にしようと全国の温泉施設などを見て回って、日本の古い町並みの魅力にあらためて気付かされました。その後、福岡県の宗像市とのご縁で町づくりの仕事をさせてもらったのがきっかけで、一般社団法人歴史の町再生機構という団体を立ち上げました。コロナ禍の影響で動き出しが鈍くなったものの、現在、建築関連の仲間たちと定期的に町歩きをしたり、勉強会を開いたりしています。石黒さんは古い町並みってどう思いますか?
 
石黒 好きですよ。特に「みちのくの小京都」こと、秋田県仙北市の角館が大好きで、それ以外だと岐阜県の白川郷もすごく良かったですね。モーニング娘。のライブツアーで全国を回っていたので、周囲の人からはいろいろ知っているように思われているものの、当時は昼夜2公演ですき間なくスケジュールが組まれていたらから、ホテルとライブ会場以外どこにも行っていないんですよ(笑)。河辺社長のお話を聞いて、また旅をしたくなりました。
 
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河辺 私の場合、昔ヨーロッパの街並みを見て影響されたからこそ、日本の美しさを再発見できました。フランスなどから訪日する観光客はみんな古い町並みに注目しているので、日本側ももっと古い木造建築の保全に力を入れたほうが良いと思いますし、私も取り組んでいきたいと考えています。
 
石黒 先進的な建物をつくる方はそれだけを追求されているのかと思ったら、全然違うんですね。河辺社長は古い建物をきれいに“見せ直す”ような視点もちゃんとお持ちで、さすがだなと思いました。これからも頑張ってください! 
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
孤独の先に賑わいを見る。設計をするときは、深夜に一人で作業することが多いので孤独を感じますね。でも、その先に賑わいを想像するのが楽しみなんですよ。私の設計した場所が多くの人々で賑わってもらいたいという気持ちで仕事に取り組んでいます。
(河辺哲雄)
 

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株式会社河辺哲雄建築都市設計事務所

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