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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ダンスの楽しさを広める
スタジオとスクール運営

 

ピンチの中でチャンスをものにする

 
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阿部 原代表がこちらのスタジオをオープンしてからどれくらいになるんですか?
 
 2020年にオープンし、今年で3年目を迎えました。この場所は、もともと居酒屋として営業していた建物でして。ちょうどコロナ禍による外出規制の影響などが原因で閉店してしまった店舗の跡地を、運よく借りることができたんです。
 
阿部 2020年というと、まさに新型コロナウイルス感染症による社会的な影響が最も大きかった時期ですよね。その真っ只中にオープンするのは、とても大変だったと思います。
 
 確かにそうですね。でも、だからこそタイミングが良かったとも言えるかもしれません。というのも、私がダンサーとして活動するに当たって、もっとダイナミックにダンスができる広いスタジオはないか、ずっと探していたんですよ。ところが、なかなか都内で私が理想とするダンススタジオは見つかりませんでした。そこで、ないならば自分でつくってしまおうと思い立ち、さらにちょうどこの場所が空いていたことで、オープンに踏み切ることができたんです。
 
阿部 コロナ禍というピンチの中で、チャンスをつかんだわけですか。
 
 おっしゃる通りですね。それも実は、会社経営者である私の父の教えがもとになっています。それは、「人が行動を起こさない時こそ自分自身が行動を起こすチャンスである」というものです。ですから、まさに決断する最高のタイミングだったと思いますね。
 
阿部 その行動力が素晴らしいですね! このスタジオを拠点として原代表が表現したいダンスのイメージとはどのようなものなんですか?
 
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 やはり、クラシックバレエが私のダンスの基礎になっていますので、見た目のきれいさや優雅さなどにこだわった表現をしたいと考えています。もちろん、一口にダンスと言っても多彩なジャンルがありますし、表現に正解というものはありません。ただ、それまで学んできた基礎を大切にしながら、それをいかに工夫して応用し、自分自身の個性を表現できるかがポイントですね。私自身が踊る際はもちろん、生徒さんにダンスを教える際も、その部分を意識しています。
 
阿部 なるほど。長年にわたって学んでこられたバレエの、繊細な技術や表現方法が根底にあるんですね。