映画『おくりびと』で注目された納棺師
宮崎 よくそう言われます。アカデミー賞を受賞して注目された映画『おくりびと』で、初めて納棺師という職業があることを知った人も多いはずですよね。映画の通り、亡くなられた方にお化粧をしたり、着物をお着替えしたりする仕事です。
八重樫 宮崎代表は、納棺師としてエンゼルケアに注力しているそうですね。勉強不足ですみません。私はエンゼルケアという言葉を初めて聞きました。これについて詳しく教えていただけますか?
宮崎 人は亡くなった瞬間から死後変化が起きて、時間が経つにつれ、お肌や顔色などの状態がどんどんマイナスになっていきます。そのため、初期段階で少しでもプラスの状態にして変化を緩やかにするために行うケアをエンゼルケアと呼んでいるんです。さらにその後の納棺や火葬まで一貫してお体の管理をさせていただけるのが、私どもの強みだと思っています。
八重樫 なるほど。ご遺体というのは、そんなにすぐに変化が表れてしまうものなんですね。大切な人が亡くなってしまったらご遺族の方々は悲しみに暮れてしまうだろうから、落ち着いて対応なんてできないですし、何をしたらよいかもわからないと思います。その後の必要なケアを一貫してサポートしてもらえるのは助かりますね。