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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

現場を知ることを最重視 伴走型コンサルティング
富士美合同会社 CEO 宮﨑幸司

 
プロフィール 神奈川県出身。高校時代、イギリスでホームステイしたことを機に海外で働くことに興味を持ち、大学卒業後はマレーシアの会社に就職。その後、上海へ異動してコミュニケーションを取る難しさとビジネスのおもしろさを知る。帰国後は大学院へ入学し、MBAを取得。ブランド小売業に身を置くなどあらゆる経験を活かし、2022年、富士美(同)設立。現場にこだわり、現場を知るコンサルタントとして企業と人に寄り添っている。【ホームページ
 
 
 
人材育成コンサルティング事業を展開する富士美合同会社。CEOの宮﨑幸司氏は自らの経験から、業務改善には現場を知ることが何よりも重要だと悟ったという。現場に入り、現状を知り、話を聞くことで環境を整え、発展できる企業に導くのが宮﨑流。持ち前の話し上手、聞き上手を活かし、現場の人々と一緒に課題を見つけ、解決していく。「コンサルティングは机上の空論ではない」と言い切る宮﨑代表に熱い思いをうかがった。
 
 
 

MBAを取得しコンサルタントの道へ

 
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インタビュアー 宍戸開(俳優)
宍戸 人材育成コンサルティングを手がけていらっしゃる富士美合同会社さん。宮﨑代表のこれまでの歩みからおうかがいしましょう。
 
宮﨑 高校生のときイギリスでホームステイをしたことをきっかけに、国連関係の仕事に興味を持ちました。それで横浜の国連事務所で学生インターンとして働いていた頃に、マレーシアのITベンチャー企業から声をかけていただき、思い切って飛び込んだんです。そこではマーケティングマネージャーとして部署立ち上げに携わりました。その後、上海に行くように命じられ、半ば仕方なく中国に出向きました。
 
宍戸 マレーシアの次は中国に! ところで宮﨑代表は、中国語は話せたのですか?
 
宮﨑 いいえ。英語が通じればいいだろうと考えていたものの、まったく話が通じず、自分宛てにかかってきた電話も勝手に切られていたこともあるほどでした(笑)。
 
宍戸 それは大変でしたね・・・。
 
宮﨑 はい。ただ、「これではだめだ」と中国語を勉強し、自分からコミュニケーションをとるようにしたら、改善しましてね。やがてビジネスの難しさとおもしろさに興味が湧いていきました。ビジネスを学問として学ぼうと、帰国後は大学院でMBAを取得し、真珠のジュエリーを販売する株式会社ミキモトに入社したんです。その後、フレンチレザーブランドの会社などへの転職を経てフリーランスとなりました。その後、これまでの経験を生かそうと、2022年に弊社を立ち上げた次第です。