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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

現場を知ることを最重視
伴走型コンサルティング

 

まずは黙って現場に入って状況を把握

 
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宍戸 これまでの歩みをお聞きしただけでも、宮﨑代表はとても経験豊富なお方だと感じます。宮﨑代表が人材育成コンサルティングをするうえで、最も大切にしていることはなんでしょうか。
 
宮﨑 必ず私自身も現場に入ることですね。一般的なコンサルティングは決まった枠組みや方程式があって、そこに当てはめながら指示を出して改善していくもの。でも、私はまったくの逆です。必ず自分が現場に入って、一緒に課題を見つけて解決していくスタイルをとっているんですよ。
 
宍戸 へぇ、それは珍しいスタイルですね! でも突然知らない方が現場に来ると、戸惑う方もいそうです(笑)。
 
宮﨑 そうかもしれません。今お任せいただいている長崎の会社様では、まず1週間現場に入りました。ひと言もしゃべらずに黙って、ただ観察させていただき、1週間後に個別に面談し、その方が感じている会社の問題点や不満な点などをヒアリングするんです。そのうえで現状を分析し、人材育成や業務効率化などのご提案をして事業の生産性を図る、という流れですね。
 
宍戸 ひと言もしゃべらず1週間! ああしなさい、こうしなさいと指示するものだと思っていましたが、違うんですね。
 
宮﨑 もちろん警戒されることもありますよ。「あの人は何者なんだ」という目で見られることもあります。でも顔を合わせるうちに、少しずつ打ち解けていくんです。実は現場を学ぶことが大事だという教えは、国連のインターン時代に学んだことで、それが今も私の考え方の基盤になっているんです。コンサルタントと聞くと、「机上の空論を押し付ける」「パターン通りの実践を強いる」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、私はまずは現場の状況をきちんと知ることが何よりも大切だと考えています。
 
宍戸 確かに現場を知らずにいろいろ言われても混乱しそうですよね。でも、どうやってみなさんの警戒心を解いていくのでしょう?
 
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宮﨑 私の場合は簡単な自分のプロフィールをつくって見てもらっています。どういう人なのかわかれば、相手の心の扉が少し開くので意外と距離が縮められるんですよ。
 
宍戸 なるほど。それも宮﨑代表は人柄や人当たりもいいですし、コミュニケーション能力の高さを感じます。
 
宮﨑 ありがとうございます。これも上海での経験が活かされていると思っていますよ。よく外部から優秀な人材を入れて何とかしようとする企業があります。でも、現場を知らない人がいきなり上司になって指示をしてきても、反発や不満が膨らむだけですからね。
 
宍戸 お話をうかがうほど宮﨑代表は“現場を知っているコンサルタント”として、企業にとって、とても心強い存在だと思います。