
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
木村 私は大学を卒業後、企業の人事・総務部門で働く傍ら、外国からのお客様の通訳・英文契約書の翻訳業務を行っていました。得意な英語を生かしながらスキルアップもできる、楽しい毎日でしたね。その後、日本人の方を海外に送り出す仕事に転職し、業務を通じて日本人が英語に強い抵抗感を持っているのだと気付かされたのです。日本人はシャイで、海外で自分の英語を話すことを恐れている方が本当に多いと感じました。
狩野 わかります! 私自身、英語の正しい発音をすることがなんだか恥ずかしく感じてしまい、あえて日本語っぽい発音にしてしまいますから。
木村 でも皆さん、実際に海外で働き出したら、問題なく話せる方がほとんどでした。だったら、幼少時から英語や異文化に触れておけば、もっと自然に話せるのではないかと思い、2015年に英語教室を開校したんです。ただ、実際に英語教室を開いて子どもたちを教えていると、じっと椅子に座っていられない子、話を聞けない子が想像以上に多くて驚きました。そこで、これは語学の問題だけではない、もっと根本的な対応や支援が必要だと痛感しまちるどを立ち上げたのです。

木村 本当にそうですね。そこで、まちるどでは、まずは「できた!」を増やし、自己肯定感を育てる指導に重きを置いています。一般的な学習指導ではなく、発達障害やグレーゾーンの子どもたち各々の特性とパーソナリティに合わせたオンリーワンの指導です。保護者の皆さんとも協力し、豊富な知識と経験を持つ専門家の立場からさまざまな方法を提案しています。