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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ケアから悩み相談まで
犬と一緒に幸せになる店

 

正しいしつけを施すことが幸せのカギ

 
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吉井 私がワンちゃんを飼い始めたのは友だちに勧められたのがきっかけでした。それまで飼った経験がなく、始めはしつけなどに戸惑った記憶があります。
 
土屋 そういう方は多いでしょう。しつけの必要性については、日本ではまだ認知が不十分だと思います。ヨーロッパでは家に犬を迎えたら、まずドッグスクールに入学して毎週通うのが一般的です。そこで犬との接し方を学んでいくんですよ。けれど、日本ではまだまだ「うちの子はいい子だからしつけは必要ない」と考えている人が多い傾向があります。ドッグスクールの数自体が少ないという理由もあるんですけどね。
 
吉井 正式なドッグスクールですか。そういう手順を踏んで、飼い主が必要なノウハウを身に付けるのですね。
 
土屋 一般的に、「これからワンちゃんを飼う」という方は、触れ合うことで癒されたり散歩を楽しんだりと大きな期待を抱いているでしょう。しかし、実際は家に来た途端に噛みついたり吠えてきたりすることがあり、頭を抱える方が多いんです。それでは飼い主さんとワンちゃんのどちらも不幸ですよね。店に来るお客様から相談されることも多く、プロとしてしっかりアドバイスしなければと思っています。
 
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吉井 そのように、決められたケアだけでなくいろんなことを相談できるスタッフさんがいると、飼い主としても嬉しいです。先ほどの0次医療の話に関してもそう思いました。
 
土屋 ただ、まだ不十分だと思います。しつけの仕方などを学ばなかった飼い主さんのせいで負担となり殺処分される犬がいるのは、悲しいことです。それを減らすためにも飼い主さんのサポートにもっと力を入れたいのです。その一環として現在当サロンでは、先ほど申し上げた「パピーパーティ」という勉強会イベントを毎週、無料で開催しています。1歳未満のワンちゃんを対象に、犬同士が触れ合う空間で過ごさせて社会化を促すんです。
 
吉井 社会化というと、ワンちゃんにはどんな変化が?
 
土屋 人見知りしない元気な子になったり、ストレスに強くなったりしているように感じますね。
 
吉井 素敵! ワンちゃんにも、人間と同じように社会に順応する力が身に付くんですね。