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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

介護の不安を解消する 情報発信と相談・支援
一般社団法人高齢者とその家族の暮らし研究会 代表理事 森田浩一

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 本日は「一般社団法人高齢者とその家族の暮らし研究会」の森田代表にお話をうかがいます。法人名からも、森田代表の信念や事業に込める思いが伝わってきます。
 
森田 私たちは誰もが老いますし、一生健康でいられるとは限りません。加齢により介護が必要になることもあるでしょう。だからこそ、事前に「最後まで自分らしく生きる準備」が必要だと思います。私はそのお手伝いをしていくために一般社団法人を立ち上げました。
 
狩野 具体的にはどんな事業をしているんですか。
 
森田 介護に関する利用者様向けのセミナーや、健康寿命維持から介護までを考えた住まい提案、最適な介護施設のご紹介、自宅などの資産活用相談を受けています。また、シニア世代の生活上の不安解消に役立つ情報を発信する、「ナイスシニアチャンネル」というサイトも運営しているほか、YouTubeで介護施設・在宅サービス会社などを実際に紹介する動画配信も今後予定しています。
 
狩野 動画で施設見学ができるのは新しい試みですね。これだけの幅広い支援ができるに至るまでの、森田代表のご経歴が気になってきました。
 
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森田 介護・福祉業界の仕事に参加したのは、勤務していた大手家電メーカーが新たに介護分野に進出するべく、事業を立ち上げたことがきっかけでした。介護保険制度が施行の前年、1999年のことでしたね。高齢化が進行する日本にとって必要な分野だと感じていた私は、その事業にスタート時から関わることができました。そこでは、在宅から施設介護といった事業はもちろん、介護用品の販売やレンタルも現場から経験し、さらに、施設の運営など経営面についても一通り経験しました。現在は、利用者様・ご家族側だけでなく、事業者向け研修など在宅・施設介護サービス向けのコンサルをさせていただいています。
 
狩野 なるほど。そういう経緯があったんですね。私が気になったのは、セミナーなどでシニア世代への住まいについてのノウハウを教えてくれる点です。実は私の両親は群馬県に暮らしていましてね。まだ元気なものの、私との住まいが離れているのは不安材料です。介護が必要になったり、施設入所を検討したりする際、どういう点に気を付ければいいのかなど、わからないことだらけなんですよ。