
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
栗山 私の実家は、同じ東大阪市内にある栗山縫製株式会社なんですよ。工業高校を卒業後、私も家業を手伝うようになりまして、やがて、家業を兄が継ぎ、私は取引先だった弊社の経営を譲られることになりました。私が代表に就任したのは、2007年です。洋服の縫製ならトップス、ボトムス、さらにはバッグ、雑貨、ペットの服など、種類を問わず何でも手がけられる実力が弊社の自慢で、ミシンで縫えるものならどのようなオーダーにもお応えしています。
狩野 お客さんは、アパレルメーカーさんが中心なのでしょうか。
栗山 はい、有名ブランドを展開する企業さんやOEMメーカーさんから発注をいただいていますね。また、弊社の強みは20枚からの小ロットにも対応できること。新たにブランドを立ち上げたばかりの個人事業主の方でも、弊社が持つプロの技で洋服を世に送り出すことができますよ。クライアント様と打ち合わせを繰り返し、細かなオーダーも実現する弊社の縫製は、こだわりのあるブランドの服や雑貨に最適です。
狩野 時代はファストファッション全盛とはいえ、やはり丁寧に縫製された洋服の魅力にはかないません。有限会社森田縫製さんの技術にはかけがいのない価値があると思いますよ。
栗山 ありがとうございます。弊社はこれまで営業をほとんどしたことがなく、クライアント様の口コミやご紹介で仕事が広がっているんですよ。今後も人のご縁を大切にして、「良い服ができたね」というお客様の喜びの声を聞くことが私の目標です。

栗山 いつまでも高いクオリティを保ち、さらに事業を拡大することでしょうか。また、メイドインジャパンの素晴らしさを世の中に広めたいですね。洋服の縫製はどんどん海外に流出し、「安ければいい」という時代になってきています。でも、本当に良い服は縫製がしっかりしているものです。そのことを大勢の方に知っていただきたいですね。
狩野 私も、栗山社長と同じく工業高校の出身なので、ものづくりの現場が大好きです。栗山社長の奮闘で、日本の製造業が再び脚光を浴びる日が来るのを楽しみにしています!
「仕事を楽しむ」とは‥
ものづくりの現場が好きなんです。商品を手に取って喜んでくださるお客様の笑顔を想像すると、もっと良いものをつくろうと意欲が湧きますし、楽しいですね。
(栗山精二)