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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

依頼人の人生に寄り添い
使命に心燃やす行政書士

 

相手の立場に立った平和的な折衝を使命に

 
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石黒 普段はあまり意識していなかったものの、新しいビルや建物ができるときには、その背景に多くの方たちの移転があるんですよね。これまで、大変なことも多かったのでは。
 
村井 公共事業を進めるうえでお願いにうかがうと、一般的に「地上げ屋」のイメージが強く、移転させようとする悪い人だと言われ、住人の方からは塩、パン屋さんからはパンを投げつけられたこともあります(笑)。
 
石黒 それは大変ですね。そんなふうに最初から敵のように思われてしまっているときは、どうするのでしょう?
 
村井 とにかく1軒1軒ご訪問し、どういう商売をなさっていて、どういう方が住んでいるのかを調査することから始めます。そして、違う場所に建物を建てたらどれくらい費用がかかるのかを試算するなど、引越し費用を算出して提示するんです。
 
石黒 大規模な開発だと、移転してもらう軒数もかなりありますよね。
 
村井 ええ、ですから短くても2~3年のお付き合いにはなりますね。先ほど石黒さんがおっしゃった二子玉川の駅前開発は、地元での話合いがスタートし絵姿が見えてから竣工まで20年以上はかかっていると思います。
 
石黒 えーっ、そんなに! 気が遠くなりますね。
 
村井 定期的に訪問して話をうかがい、聞いていただく。これを繰り返していくうちに、その方が困っていることや不安に思っていることを少しずつ解決しながら、折り合いをつけてご納得していただくというわけです。
 
石黒 一つのビルを建てるのも大変なんですね。知りませんでした。私の知り合いの老舗料亭の方も、150年続いたお店を移転するときは涙を流しておられました。辛い決断をしなくてはいけないケースもありそうです。
 
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村井 特に田舎では代々受け継がれてきた土地で敷地内にお墓もあるなどの理由で、移転したくないというケースが少なくありません。話し合いを続けている途中で高齢の方が亡くなられて、余計にご家族がその土地を離れられなくなるケースも。もうそうなるとお金の話ではなく、完全に人と人との信頼関係の話になってきます。
 
石黒 そこに住む方たちそれぞれの思いがあって、移転への不安を一つずつ取り除いていくわけですから、時間がかかるのは当然ですね。
 
村井 はい。相手の立場に立って、双方に平和的な解決でなければいけないという使命感のもと、まずは少しでも安心して話を聞いてもらうための取っかかりとして、法律の知識を学び、資格を取得したんです。
 
 
 
 

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