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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

清掃業と就労支援を通じ
障がい者の自立を支える

 

社長自らが現場作業を熟知

 
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濱中 北野社長が現在の事業を手がけることになった経緯を知りたいです。
 
北野 私は以前、JRの車両基地構内で、車両の運転や誘導作業、清掃メンテナンスの仕事を16年間務めました。特に車両メンテナンスの業務は、清掃のノウハウを学べたので貴重な経験でしたね。また、副業やボランティアで10年以上、身体障がいをお持ちの方の宿泊介護、グループホームの世話人やガイドヘルパーとしても活動してきました。
 
濱中 精力的に活動されていたんですね。その結果、正業と副業の経験が融合して、今の事業につながったわけだ。でも、どうして福祉の活動をするようになったんですか?
 
北野 幼い頃から弟が障がいを抱えていたので、福祉は決して他人事の世界ではなかったんです。だから、いずれは福祉の仕事に関わりたいと思っていました。ただ、具体的に行動を起こす前に、ガス配管土木工事の会社を経営する父が病で倒れ、その会社を引き継ぐことになったんです。
 
濱中 土木工事とは、これまたまったくの異業種ですね。
 
北野 しかも、いきなり社員80名が在籍する会社のトップですからね(笑)。土木工事の資格を取得し、未熟ながら約10年間、経営しました。現在は妹にバトンタッチしています。経営を引き継ぐまでは、妹をはじめ家族や、特に従業員の方々に本当に支えられましたよ。知識も経験もゼロでしたからね。
 
濱中 それでも10年間も踏ん張られたのは大したものだと思いますよ! 社長職を退いたということは、いよいよ起業の話が具体化したということですか?
 
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北野 ええ。ある方が「今まで自分がやってきたこと、今まであきらめてきたことを無駄にせず生きること」に気付かせてくれたんです。そして何より弟が地下鉄の駅で清掃の仕事に就いてから、見違えるようにイキイキとし始めたことが大きなきっかけでした。それまでは、何をやっても叱られて元気がなかったのですが、その仕事で自信を取り戻せたのか、毎日楽しそうに過ごすようになったんです。その姿を見て起業を決意し、弊社を立ち上げました。2019年には実務経験の基準もクリアし、共同生活援助や就労移行支援事業などに必要なサービス管理責任者という資格も取得しています。
 
濱中 通称「サビ管」という資格ですよね。代表者自らが取得するケースって珍しいですよね。
 
北野 有資格者を雇用する事業者もあるようですね。ただ、私は土木会社の社長時代に、現場を知らず代表を務めることの弊害を経験しているので(笑)。今度は自分が率先して組織を引っ張ろうと考え、資格を取得したんです。
 
濱中 素晴らしい! 経営者が現場を熟知していると、スタッフの不満などにも理解を示せるから、働く側としても安心できますよね。
 
 
 
 

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