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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

幼児教育の経験を活かす キャリアコンサルタント
株式会社キャリアアシスト 代表取締役 小野由樹子

 
プロフィール 福島県出身。幼稚園教諭の資格を取得し、自身の夢を叶えるも事情により断念。のちに結婚し、専業主婦として2人の娘を育て上げる。そのかたわら、事業家の夫を支えながら、自己啓発のための勉強も行っていた。我が子の自立をきっかけにキャリアコンサルタントの資格を取得し、活動を開始。その後、人がいきいきと生きていくことを応援したいという思いから(株)キャリアアシストを設立した。キャリアコンサルティング事業とともに幼児教室の運営も行っている。【ホームページ
 
 
 
終身雇用制度が社会の常識だった時代は終焉を迎えた。今や企業に頼りきりではなく個人で責任を持ち、キャリアを選択できる時代であると言える。ビジネスパーソンは自らのキャリアについてどう考え、行動するのか。その支援を行うのがキャリアコンサルタントである。株式会社キャリアアシストの代表取締役である小野由樹子氏もその一人だ。今後さらに重要性を増すであろうこの仕事について、小野社長がその思いを語ってくれた。
 
 
 

キャリアコンサルタントは“人の専門家”

 
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インタビュアー 杉田かおる(女優)
杉田 宮城県仙台市を中心に活動する株式会社キャリアアシストさん。小野社長はキャリアコンサルタントの資格をお持ちだそうですね。それはどのようなものなのでしょうか。
 
小野 2016年に制定された国家資格で、学生や働く人、求職者等に対して職業相談や助言を行う専門職です。厚生労働省の認可を受けた団体が運営する民間資格としては、キャリア・デベロップメント・アドバイザー、通称CDAやキャリアカウンセラーなどが存在します。ただ、国家資格としてのキャリアコンサルタントを名乗るには、試験に合格したうえで名簿への申請・登録が必要となっているんです。
 
杉田 なるほど。コンサルタントと聞くと、個人的にはちょっと敷居が高そうな印象を受けてしまいます。
 
小野 そうですね。コンサルタントには企業や経営者が相談するものというイメージが一般的に根強いと思います。また、キャリアカウンセリングという言葉も、カウンセラーはもともと心療内科の領域でしたから、相談することに少し抵抗感を抱く方もまだ多いんです。でも、欧米ではカウンセラーは厳しい基準を設けられた資格として認知されていますので、頼りになる相談相手として多くの方が活用しているんですよ。
 
杉田 国家資格としての認知度が高まれば、今後はイメージが変わってくるかもしれませんね。
 
小野 はい。私は、キャリアコンサルタントは“人の専門家”だと思っています。人生の良き相談相手として、一般の方々にとってより身近な存在になれれば嬉しいですね。