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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

創意工夫の職人魂で
工場の安全確保に貢献

 

自分を極限まで追い込むのが好き

 
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鶴久 オーダーメードで製造し取り付けまでするということは、現地に何度も通うということですよね? 機械の設計図や写真だけもらっても、微妙なサイズの違いはわかりにくいでしょうし。
 
田中 おっしゃる通りです。当社は、全国の工場を回って機械のサイズを測り、安全カバーを製造しています。そして、それを取り付けるためにまた工場まで出向くんです。
 
鶴久 大変なお仕事ですね! 機械の設置環境が様々だということは、完璧な設計をしたつもりでも、実際に取り付けるときはサイズを調整しなければならないこともあるのでは?
 
田中 ありますね。というよりも、100%完璧な設計は現実的に無理なんですよ。80%くらい合うようにつくっておいて、後は現場で微調整していきます。
 
鶴久 これから動かそうという機械に、最終段階で取り付けるのが安全カバー。その作業を任されるのだから責任は重大だ。1つでもミスがあると工場が稼働しなくなります。壁にぶつかったり、仕事がつらくなったりすることはありませんか。
 
田中 実は以前、茨城県と滋賀県の現場で同時にトラブルが起きてしまったんですよ。しかも、片方の工場は昼間しか工事ができない、もう片方は夜間にしか工事ができないという状況でした。現場にいた当社の職人だけに任せておくわけにもいかず、私自身が車で茨城と滋賀を行ったり来たり。あのときは1ヶ月半ほど、ほとんど寝ずに仕事をしましたね。
 
鶴久 茨城と滋賀ですか! よく体がもちましたね!
 
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田中 それが、もたなかったんです(笑)。かなりやつれてしまったようで、たまに家に帰ると、娘に「お父さんが死んじゃう!」と泣かれました。その頃、車を運転しながらヘビーローテーションで聞いていたのが、チェッカーズの『Friends and Dream』だったんです。
 
鶴久 それ、僕が作曲した曲ですよ! 自分で言うのもなんですが、いい曲でしょう?
 
田中 はい、もう泣きながら聞いていました。だから今日、お会いできたのは運命だったとしか思えません。
 
鶴久 自分の曲が役に立ってくれたのは、ミュージシャンとして嬉しいですね! でも、そのような厳しい状況を、どうやって乗り切ったんですか?
 
田中 「やるしかない」という気持ちだけですね。当時はつらくて仕方ありませんでしたよ。でも、乗り越えた後は工場の担当者様からも、「よく頑張ってくれました」と声をかけていただけました。今でもよいお付き合いが続いています。