“食”への問題意識を胸に、起業
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
速水 ドラマに出てくるITベンチャーの社長像に憧れ、17歳頃から起業したいと感じていました。でも、選んだフィールドはITではなく“食”でして。フレンチの世界で修業を重ねる中で、日本の食が置かれている状況に違和感が募っていきました。
畑山 どのような違和感を持っておられたんですか。
速水 無添加や安心・安全を謳っていても、実際は保存料や添加物に頼らざるを得ない商品が多いんです。しかも、価格競争のもと健康より効率が優先されています。料理人として「それでいいのか」と考え、起業へと舵を切りました。
畑山 無添加と言っていても、完全な無添加ではない場合もあるのですね。初めて知りました。そうした食品業界への問題意識がスイッチになったわけだ。
速水 はい。少子高齢化で料理人も減っている日本では、店舗ビジネスの未来は明るくありません。でも料理は続けたい、食を人に届けたい。それなら工場を持ってネットで売ろうと閃き、京都と東京での修業を経て食品工場を設立しました。
畑山 飲食店ではなく食品工場という発想が珍しい。業界に新風を吹かせようとする姿勢は、まさにベンチャーの社長ですよ!
