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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

造園から衣食住まで
スローリビングの提案を

 

スローリビングという生き方を軸にする

 
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宮地 お話をうかがっていると、造園という仕事そのものだけでなく、先ほどもおっしゃっていたような暮らし全体を見据えた取り組みをしておられる印象を受けます。
 
戸髙 そうですね。振り返ってみると、私はこれまでずっと「衣・食・住」を支える生き方がしたかったんだと思います。ファッション、飲食、インテリア、そして今の造園業も、全てその延長線上にありますからね。
 
宮地 人の生活の根幹ですものね。戸髙代表が大切にされている「スローリビング」という考え方も、そこにつながっているのでしょうか。
 
戸髙 おっしゃる通りです。スローリビングとは、食事や身の回りのことに少し意識を向けて日々の時間を丁寧に過ごすことなんですよ。便利さやスピードだけを追い求めるのではなく、地域や自然に根ざした暮らし方を重視しています。こうしたライフスタイルを発信する事業を一度は断念したものの、造園業が軌道に乗ってきた今、再び挑戦したいと思っているんです。
 
宮地 それは素晴らしい思いですね! 戸髙代表がお仕事の中で大切にしていることも教えてください。
 
戸髙 私が一番大切にしているのは、お客様のお話をしっかり聞くことです。お客様がどういうことで悩んでいるのか、どんな暮らしを思い描いているのかを深くうかがったうえで、無理をさせない提案を心がけています。流行や見た目、効率や価格だけを優先するのではなく、その方の生活に合った植栽や施工を一緒に考えていくことが大事ですね。
 
宮地 植栽はお家の印象にもかかわりますから、丁寧に相談にのっていただけるとお客さんにとっても安心だと思いますよ。
 
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戸髙 ありがとうございます。こちらの理想を押し付けるのではなく、お客様のペースに合わせることでお客様にご満足いただける提案ができると考えています。完成した後に「お願いして良かった」と言っていただけると本当に嬉しいですね。もちろん、時にはつらいことや大変なこともあります。でも、自分自身が心からやりたかったことを仕事にできているので、立ち止まらずに目の前のことに集中して楽しもうという気持ちになりますね。不思議なもので、そうして向き合っていると、次に進む道が見えてくることが多いんです。
 
宮地 まさに自然と答えが出てくる、という感覚でしょうか?
 
戸髙 そうですね。剪定の際に樹の形を見ていると、無理に整えなくても自然で美しい形に収まるようなことがあります。仕事も同じで、焦らず丁寧に向き合っていくことで、自分なりのゴールや筋道が示されるように感じるんですよ。