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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

不登校経験活かす教室 フリースクール実践
フリースクール ラヴニール 代表 今川裕子

 
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インタビュアー T-岡田(野球解説者)
T-岡田 大阪市阿倍野区にある、フリースクール ラヴニールさん。ここは御堂筋線昭和町駅から徒歩3分とアクセスも良く、とても落ち着く空間ですね。まずは、今川代表のご経歴やフリースクールを立ち上げられた理由を教えてください。
 
今川 もともと私も中学生の頃は学校に通えない子どもでした。その後、大学に進み、教員免許を取得しまして。託児所や学童保育所などで働きながら2児の母になりました。その後、2010年4月に当スクールを開業したんです。かつての私のように、どうしても学校に行けない子どもが気軽に集えるフリースクールなんです。
 
T-岡田 学校とは別の場所で、子どもたちに寄り添ってくださるわけですね。
 
今川 はい。学校に通えない子どもは、不登校と呼ばれますよね。でも、この言葉はものすごく否定的な印象を与えるもので、子どもたちや親御さんが負い目を感じてしまうんです。ですから当スクールのコンセプトは不登校という言い方をしないこと。学校のように生徒より先生が偉いと位置づけるのではなく、子どもを一人の人間として尊重し、今の状況を受け入れながらみんなで一緒に成長することを大切にしています。
 
T-岡田 そのように、子どもと平等な関係を築くためのカリキュラムが気になります。
 
今川 当スクールの対象は6歳から18歳までのお子さんです。月曜日から金曜日の午後12時から午後5時まで開けています。実を言うとカリキュラムは二つしかありません。一つ目は、国連が採択した「子どもの権利条約」をすごろくで学んでもらうこと。自分たちの権利を楽しく遊びながら知ってもらうんです。もう一つは月の始まりに簡単な目標を立ててもらうこと。中旬に見直して月末にも振り返ってもらいます。
 
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T-岡田 目標を立てたり実行したりするのが苦手な子どもは多いイメージがあります。
 
今川 そうですね。ですから、目標は“1日10分は読書をする”“掃除をする”など何でもいいんです。“とにかくだらける”でもかまいません(笑)。私たちから「どういうふうにだらけたいの?」と質問し、「ゆっくり寝る」など具体的な行動に落とし込んでもらいます。目標がなければ書かなくてもOKです。達成が難しそうだったら白紙に戻すこともできるんですよ。