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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

障がい者を手厚く支える
福祉サービス施設の運営

 

地域社会と共に支え合っていくことが大切

 
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村田 女鹿理事長が現在、力を入れている取り組みも教えてください。
 
女鹿 「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」、通称「医療観察法」というものがあり、その法制度のもとで社会復帰を目指す方の支援を行っています。この法律は、精神障害のために善悪の区別がつかずに重大な他害行為を行った人、つまり刑事責任を問えない状態の人に対して、適切な医療を提供するとともに社会復帰を促すことを目的とした制度なんです。
 
村田 そういった人々をグループホームなどで受け入れているわけですか。
 
女鹿 はい。重い精神障害や精神疾患を抱えていても、投薬や適切な医療を受けてさえいれば、日常でも普通に生活できる方は多くいます。しかし、その医療が中断されると再犯してしまったり、暴れたり自傷行為をしてしまったりする恐れがある。そのような方に対して、しっかりとした医療や生活の場を提供することが私たちのテーマの一つなんです。こうした取り組みは日本全国でも少なく、ありがたいことに当法人の活動が評価され、2025年11月には東京保護観察所より感謝状もいただきました。
 
村田 すごいです! 私も少年院などで講演させていただくことがあり、更生の大切さはわかります。しっかりした医療や生活の支援が受けられてさえいれば普通に生活できる方は多くいますし、障害があるからと言って社会から隔離するのではなく、社会全体で受け入れる姿勢が大事だと思いますね。特に近年の特殊詐欺や裏バイトといわれるような犯罪に加担してしまう人の中には、発達障害や軽度の知的障害などを抱える人が多いと耳にします。現代の社会にはそのような人々の受け皿となる場所が少ないですよね。
 
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女鹿 そうなんです。そのような方が社会で孤立してしまうことで、騙されたり犯罪に巻き込まれてしまったりするケースが多々あります。だからこそ、そうした方々に寄り添い、気軽に相談できる環境をつくる必要があると思うんです。
 
村田 素敵なお考えだと思います。今後の目標も教えてください。
 
女鹿 これからも大切なスタッフ、仲間たちと共に地域に開かれた施設を継続して運営していきたいと思います。利用者様はもちろん、長年にわたって頑張ってくれているスタッフたちには本当に感謝しているんです。そんなスタッフたちが安心して働き続けられる職場をつくり、生活を守っていくことで地域社会への貢献にもつながると考えています。
 
村田 お話をうかがって、女鹿理事長の思いがよくわかりました。障害を持つ方が普通に生活を送るためには周囲の人々がコミュニケーションを取り、地域社会と共に支えていくことが必要だとあらためて感じましたよ。これからも多くの方の幸せを支えていってくださいね。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
スタッフも利用者様も含めた仲間同士で、みんなで一緒に生活したり行動したりすることですね。それが私にとってのこの仕事の楽しみにつながっています。
(女鹿美穂子)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 社会福祉法人 府中えりじあ
福祉会法人本部、西府いこいプラザ
■ 本社 〒183-0031 東京都府中市西府町3-29-17
ワークショップさかえ(就労継続支援B型)
〒183-0057 東京都府中市晴見町3-18-7
地域生活支援センタープラザ
〒183-0045 東京都府中市美好町1-7-2 第一市川マンション202
■ 事業内容 社会福祉事業
■ 創業 1993年4月
■ 従業員数 43名