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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

個々の症状にアプローチ
患者に寄り添う接骨院

 

過去の辛い経験が今の施術に活かされている

 
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今岡 鮫島院長は、どのようなきっかけで現在の道に進まれたのですか?
 
鮫島 きっかけは、高校時代に遭った交通事故でした。当時バイクに乗っていて事故で大腿骨を骨折し、手術後に膝が曲がらない状態が続いてショックを受けましてね。でもそのとき、リハビリテーションを担当してくださった理学療法士さんの姿を見て、「自分も将来、同じように人を励まして支える職業に就きたい」と思ったのです。
 
今岡 足はとても大事な部分ですから、当時はかなり苦しかったはずです。でも克服する中で、将来の目標を抱かれたんですね。
 
鮫島 「一生、膝が曲がらないかもしれない」とも言われました。でも、根気強くリハビリを続けた結果、正座ができるまでに回復したんです。理学療法士さんには感謝の気持ちでいっぱいですね。回復へのゴールへ向かうためにはお互いの信頼関係を結ぶことの大切さを体感しました。
 
今岡 その経験が、患者さんへの寄り添いに活きているわけですね。その後は、専門学校などに進学されたのでしょうか。
 
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鮫島 私の家は母子家庭だったので、費用面などで母に負担をかけないために卒業後はすぐに社会人となり、働きながら専門学校に通いました。ただ、理学療法士の資格だけでは開業できないことを知り、将来の独立を見据えて柔道整復師を目指すことにしたのです。その後、国家資格を取得後、同業の院に勤め、院長職も経験させてもらいましてね。そして、今年いいろ接骨院を開院いたしました。
 
今岡 大変な人生経験を経て、現在があるのですね。野球の世界も年々、体のケアやメンテナンスの必要性が高まり、昔はいなかった専属のトレーナーが配属される時代が訪れました。情報過多の今は、何でも調べられる時代です。だからこそ、実際に体の不調を専門家に診てもらうときは、技術や知識の提供だけでなく、気持ちの面にまで配慮してほしい人は多いでしょう。そういう意味では、体のことで苦しんだ経験を持つ鮫島院長の言動には説得力があり、安心できると思います。
 
鮫島 そう言っていただけると嬉しいです。患者様に寄り添う姿勢を大事にしていますので、コミュニケーションを欠かさないことはもちろん、ご本人任せにしないで「良くなるように私も一緒に頑張ります」とお声がけするようにしています。
 
今岡 そのように親身にサポートしてくださると、体の痛みから来るストレスも和らぎそうです。