
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
西村 弊社は私の曾祖父が1925年に創業した会社で、私で4代目になります。金属の切断・曲げ・溶接といった加工を中心に、これまでに建築部材や京都駅のビル構内にあるモニュメントの製作などを手がけてきました。図面がない案件でもご要望のヒアリングから設計・製作・設置まで一貫して対応しています。
狩野 長い歴史の中で、さまざまな製品をつくってこられたのですね。西村社長も早くから家業を継ごうと思われていたんですか?
西村 最初はそのつもりはありませんでした。ただ、いつかは継ぐことになるだろうと感じていましたね。小さい頃から祖父や父をはじめ、現場で働く職人さんたちの仕事を間近で見ながら育ってきて、私自身も周囲の人々から「器用だ」と言われていました。ところが、実際に今こうして会社を継ぎ、現場で仕事をしていると自身がいかに不器用かを思い知らされます(笑)。
狩野 周囲の人からすると「器用だ」と褒めてその気にさせることで、西村社長を4代目として継がせる“戦略”だったのかもしれませんね(笑)。八木製作所さんの強みも教えてください。

狩野 金属加工なら何でも相談できるのは心強いです。それにしても、ご自身が手がけた製品がさまざまな場所で大事に使われていると嬉しいでしょうね。
西村 そうなんです。弊社が手がけた製作物を見かけると、つい子どもたちに自慢してしまいます(笑)。