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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

電気設備工事を中心に
新たな成果の創造を

 

日常に疑問を持ち、新たな物事に挑戦する

 
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水野 それにしても、これだけ多種多様な分野を一度に手がけるのは、なかなか大変なのではないかと思います。
 
曽根 そうですね。先ほども言ったように、私自身の専門は電気設備工事ですので、私一人でそれ以外のすべての事業を担うのは、さすがに難しいです。そこで、各分野に精通する専門家やビジネスパートナーとの協力体制をつくりあげています。
 
水野 曽根社長の人脈が活かされているわけですね。最初に電気設備工事を手がけておられるとうかがった際に、Artという社名が一般的な施工会社とは異なる印象を受けました。でも、さまざまなサービスを手がけておられると聞いて、なんだか納得しましたよ。
 
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曽根 確かに、今のArtは電気設備工事を主とする会社です。例えば「◯◯電設」のように事業を会社名に取り入れるケースはよく見受けられますよね。社名をArtとした理由は、多くのことが決まっているように見える現代社会において、「今のそれって違う形でもいいんじゃない?」と問いかけているように感じる学問が美術・芸術ではないかなと。「今は当たり前ではないものを提唱し、その中で確率論的に社会実装される事象が発生し、いつしか当たり前になったときに初めて芸術(Art)と評価される」という考え方があります。だからこそ、「今の当たり前に疑問を持つこと」や「新たな物事にチャレンジすること」が大切だと思っているんです。その成れの果てに新たな成果として社会に貢献できる何かが起これば、ほんの少しハッピーかなと思いますね。
 
水野 これまでの人類の歴史を見ても、その時代では当たり前ではなかった新しいことが、やがて一般にも普及してスタンダードなものになることで、その先見性が評価された芸術や技術がたくさんありますからね。
 
曽根 おっしゃる通りですね。現在は常識として取らえられているものにも疑問を持ち、「違う形でも良いんじゃない?」と問い続けることが新たな生産活動を生み、それが社会に必要とされれば継続した営みとなる。それによって、私が得た利益や成果を社会に還元できると考えているんですよ。
 
水野 だからこそ一つの分野にこだわらず、幅広い事業に挑戦しているんですね。社名のArtが示す理念と、実際の事業展開がしっかりつながっていると感じました!